一年が回るのはあっという間です。
暑い夏が終わり、秋が来たかと思えば、すぐにクリスマス。クリスマスがくれば、すぐにやって来るのがお正月です。
おせちに、お雑煮など、食べ物の準備も大変ですが、お正月には、お正月独自の飾り付けも必要です。
そんなお正月の飾り付けで、門松などと並んで、お正月に欠かせない飾り物の一つが「しめ縄」ですよね?
今や100均でも売っていて、手軽に手に入る世の中になりましたが、実は少しの材料で、簡単に手作りできるって知ってましたか?
来年のお正月を迎えるにあたり、今年中に手作りしてみるのもアリですよ!
そこで、今回はしめ縄の種類と作り方についてご説明致します。
しめ縄の作り方は何種類あるの?
そもそもしめ縄は、神様が宿るとされている場所に飾るものです。
神社や鳥居などに飾られているのを見たことありますよね?
そのほかに木や石、岩に飾られている場合もありますが、それは、その木や石、岩に神様が宿っている証なのです。
なので、逆に言うと神様に来て欲しいところに飾るものなので、水回りに飾ったり、交通安全祈願として自動車に飾る場合もあるのです。
そんな「しめ縄」ですが、様々な種類があります。ここではその種類についてご説明します。
しめ縄の種類には、大きく以下のような種類があります。
ごぼう注連
通常、神棚に飾られているタイプは、主にこの、ごぼう注連であることが多いです。
昔は、神道において、左が神聖として上位、右は俗世として下位と言われていたので、神様から見て左側、神棚を真正面に見る私たちからすると右側にが太くなっています。
大根注連
大根注連の定義は様々ですが、ごぼう注連よりも太い物を指す場合が多いようです。
鼓胴注連
両側が細く、真ん中が太くなっているタイプのしめ縄です。
輪注連
その名の通り、輪っかになったタイプのしめ縄です。
前垂注連
縄から藁を垂らして、白弊をつけたものを指します。
現在は、現代に合わせたお洒落なしめ縄が多く、リースのように丸く輪にして、椿などの華やかな花飾りをつけるものも多いです。
また、水回りや自転車自動車など、飾る場所によっても形や大きさが様々あるのがしめ縄です。
これなら簡単♪しめ縄の簡単な作り方
様々な種類があることが分かったところで、それでは、いよいよ!しめ縄の作り方についてご紹介していきます。
ー準備するもの
- 藁
- 輪ゴムや針金、紐
- ハサミ
ー作成前日ー
前準備として、前日に藁に水分を含ませておく
ー作成当日ー
- 前日に水を含ませておいた藁を、カナヅチで叩く
- 藁の束を3つ用意する
- それぞれの束は両端を輪ゴムで留めておく
- 3つの束のうち、2つをまず取り、端を輪ゴムか紐で固定する
- 2つのうち、1つを手に取り、両手の手のひらで挟み、左にくるくると巻く
- 2つのうちの、もう1つの束も同じようにくるくる巻く
- 5と6の束を左巻きになるよう編む
- 3つの束の最後の1束を、一緒にして、固定
- 5のように巻いていく
- 巻き終わったら、2つの束を巻いたものと、9をまた巻いていく
これで完成!!
あとは、これを丸くすると輪注連になります。余分なところはハサミで切りましょう。
また、輪ゴムでは固定できない時は、針金が便利です。
ただ、お子さんと作る際は危ないので、固定する作業は、大人の方がしてくださいね。
文章のみでは分かりにくい部分もあると思いますが、藁の硬さにさえ慣れてしまえば、簡単にできると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?来年のお正月に向けて、手作りできそうですか?
藁を編むところは、お子さんには少し難しいかもしれませんが、飾り付けなど出来るところもありますので、是非お子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに、できた飾りは12月28日までに飾り付けるようにしましょう。
29日は9が「苦」を意味すると言われていますのでNGです。
また、しめ縄は、神様をお迎えするための飾りですので、バタバタ前日に飾るなども「一夜飾り」といって神様に失礼とされていて、好ましくありません。
せっかく、しめ縄を手作りするのですから、早めから準備して、飾っておきましょう。
ちなみに、しめ縄を外す時期は、関東と関西で違いがあり、関東では1月7日ごろ、関西では1月15日ごろが一般的です。
知らず識らずのままだと、神様に失礼なことや、知っておくと縁起の良いことなど、様々です。
普段は宗教などあまり信仰しなくても、一年の始まりであるお正月に、きちんと準備を整えて、その一年を良い年にしたいと思う気持ちは誰にでもありますよね?
しめ縄を手作りすると、しめ縄についての知識も同時に調べたり、作る際に、神様のことを思ったり、とても有意義な時間が過ごせることでしょう。
家族みんなが一年無事に過ごせるよう、みんなで協力しながら、しめ縄が作れると良いですね。