インテリア

パーテーションがないときは?代用品になるものをご紹介!

一つの部屋を、何かしらの理由で区分けしたいときに役に立つのが、パーテーション。

一般家庭ではあまり出番がないかもしれませんが、会社のオフィスなどではおなじみのアイテムです。

写真ですら見たことがない、という人はまずいないでしょう。どんなものであるかは、ほとんどの人がイメージできるのではないかと思います。

 

そんなパーテーションですが、まったく想定もしていなかった場面で、突然必要になることもあり得ます。

しかし、急にパーテーションが必要になったとしても、そう簡単にどこかから調達してくることはできませんよね。

そんなときは、同じような役割を果たしてくれる、何かしらの代用品を見つけてこなくてはいけません。

 

この記事では、そのようなときに代用品として使えるものを、使い方ごとに分けて紹介していきます。

 

パーテーションの役割

パーテーション

その前にまず、パーテーションの役割について、改めて考えていきましょう。

「部屋を区切る」と一口に言っても、その目的にはいろいろな種類があります。

代用品について考えるときには、何のために部屋を区切るのかを考えて、その目的に見合っているのかどうかを考えなければいけません。

視覚を遮断する

もっともよくあるパターンは、視覚を遮断する……つまり、周りの人から見えないようにするために区切る、というものでしょう。

人間は周囲の情報のほとんどを視覚に頼っていますので、例えばプライバシーを保護するといったことを考えるときには、真っ先に「見えないようにする」ことが求められます。

会社のオフィスでもパーテーションを使っているところはたくさんありますし、病院の多人数病室や、あるいは避難所といったところでも、区切りは大切になってきますね。

空気をある程度遮断する

パーテーションは、部屋を完全に分割するものではありません。

あくまでも、簡易的に人と人とのあいだを遮断するためのものです。

ですから、厳密な意味で言えば、パーテーションのあちらとこちらでは、空気は繋がっています。

 

ですが、場合によっては、人と人のあいだに区切りが一つあるだけでも、大きな意味が生まれます。

たとえば、ウイルス感染などに気をつけなければいけないときには、会話をする人同士のあいだに透明なパーテーションを用意することで、いわゆる飛沫感染をある程度防ぐことができるのです。

観念的に遮断する

中には、もっと観念的な意味での区切りも存在します。

たとえば、視界をさえぎるつもりはないし、空気を遮断したいわけではないが、その一角だけを「独立した小さなコーナー」のように使いたい、という場合です。

そんなときには、透明なパーテーションでそこを区切ることになるでしょう。

 

人間の感覚というのは不思議なもので、外から丸見えであっても、「一応区切られている」というだけで、だだっ広い中にいるのとはまったく違うふうに感じられるものなのです。

音はあまり関係がない

パーテーションは、だいたい以上のような目的で使われます。

それ以外の、たとえば「音を遮断したい」という目的では、あまり使われません。

もちろん、何もないよりは騒音をカットすることはできるでしょうが、基本的にパーテーションを防音に使うことはほとんどないと言ってよいでしょう。

 

それでは、これらを踏まえて、使い方ごとに分けて代用品を紹介していきます。

 

そのままで使える代用品

ホワイトボード

まずは、他に何も道具を用意しなくても、そのままで使うことのできる代用品です。

 

ホワイトボード

会社の会議室などには大抵置いてあるであろう、ホワイトボード。

もちろん本来の目的は、ものを説明するときなどにその内容を書いて見せる、というものですが、このホワイトボードを、パーテーションの代用品として使うこともできます。

 

ホワイトボードにもいくつかのタイプがありますが、いちばんよく使われているのは、キャスターが付いていて、簡単に移動できる横長サイズのものではないでしょうか。

このタイプのホワイトボードは、区切りたい場所まで押して行って、あとはそこに放置しておくだけで、簡易的なパーテーションになってくれます。

 

気になるのは区切りたい高さですが、ホワイトボードの多くはある程度の高さ調節ができますので、そのときそのときの目的に合わせることが可能です。

足元が開いていても問題がない場合には、これでじゅうぶんでしょう。

使い終わったら、元の場所に戻すのも簡単です。

屏風

日本に昔から伝わる、屏風(びょうぶ)。

たまたまその場所に屏風が置かれている……というシチュエーションは、あまり考えにくいかもしれませんが、もしあるのならば、これはパーテーションの代用品としてじゅうぶんに活躍してくれます。

 

屏風はもともとは、貴族の邸宅において、部屋の間仕切りとして使われていたものです。

それがだんだんと移り変わっていって、実用的な道具から、空間を演出する視覚効果のためのものになっていったのです。

ですから、パーテーションとして使うことは、もともとの役割通りの使い方をするということなので、使い勝手がよいのは当たり前ですね。

 

ただし、屏風で部屋を区切ると、派手な模様がちょっとうっとうしく感じられるかもしれません。

支えるものが必要な代用品

障子

続いては、パーテーションとして使うためには、何か支えるものが必要になる代用品を紹介します。

 

ふすまや障子などの外れる戸

ふすまや障子など、和風建築の戸は、人の手で簡単に外れるようになっていますよね。

これらを外して、区切りたい場所に持っていけば、それでパーテーションの代用品として使うことができます。

 

問題になるのは、そのままではパタンと倒れてしまうということです。

何らかの方法で支えなければいけません。

でも、それはそんなに難しいことではないのでご安心ください。たとえば椅子や机で挟むようにすれば、それでじゅうぶんでしょう。

椅子にキャスターが付いている場合には、それを固定することを忘れないようにしてください。

これはいささか乱暴な手段かもしれませんが、他に何もめぼしいものが見つからないときには、畳を外してパーテーションの代用品にすることも可能といえば可能です。

あまり見栄えは良くないかもしれませんが、部屋を区切ることは確かにできますよね。

 

この方法を選ぶときには、畳が意外と重いということに注意してください。

外して持ち運ぶのも大変ですし、パーテーションのように立てた状態で支えるには、それなりのずっしりとした支えが必要になるでしょう。

吊るすものが必要な代用品

カーテン

続きまして、パーテーションとして使うためには、何らかのかたちで「吊るす」ことが必要になる代用品です。

カーテン

カーテンを思いつく人は多いのではないでしょうか。

病院の多人数病室を考えてもわかる通り、パーテーションの代用品としてしっかり活躍してくれます。

軽くて、開け閉めも簡単なので、いったん設置してしまえば、とても使い勝手が良いですよね。

 

ただし問題になるのは、何もない場所でカーテンをパーテーションとして代用するには、ポールのようなものを最低でも二つ、そしてカーテンを吊り下げるものが必要になるということです。

セットで買えばよい状況ならそうすべきですが、急にパーテーションの代用品が必要になったというときに、それらをすべて揃えるのは、難しいことかもしれません。

 

フリンジカーテン

フリンジカーテンとは、細かいヒモ状の繊維が横に無数に並んでいることで、カーテンに近い役割を果たしてくれるもののことです。

日本でも昔から「ひものれん」というものがあり、原理は同じですね。

これもカーテンと同じく、パーテーションの代用品として使うことができます。

 

カーテンよりも空気を良く通すので、より簡易的な意味で視界を遮りたい場合には、こちらを選ぶのが良いのではないでしょうか。

ブルーシート

普段なら床に敷いて使ったり、何かに覆いかぶせたりするのに使う、ブルーシート。

これを縦に使えば、パーテーションの代用品として使うことができます。

 

使い勝手は申し分ないのですが、ちょっと見た目が冴えないのが欠点でしょうか。

でも非常事態に、どんな方法でもいいから部屋を区切りたい、というときには、わがままは言っていられません。

そんなときはブルーシートを吊り下げて、急場をしのぐとよいでしょう。

 

大きなゴミ袋

今回紹介する中では、これがもっとも安っぽい手段です。

大きなゴミ袋を、テープで何枚か縦横に繋げて大きくし、それを縦にすれば、パーテーションの代用品として使うことができます。

 

半透明のゴミ袋を使うか、黒色のゴミ袋を使うかで、部屋のイメージが変わりますね。

もしどちらも手元に揃っているのであれば、気分に応じて使い分けるのがよいと思われます。

ある程度、人の動きが見えても構わないのであれば半透明を、そうでなければ黒色を選んでおくのが無難でしょうか。

まとめ

以上、パーテーションの代用品として使えるものを、いくつか紹介いたしました。

 

広い空間というのは気持ちの良いものですが、それがいつも素晴らしいとは限りません。

何らかの事情で、その空間を人ごとに分けたほうが都合が良いときもあります。

そんなときのためにパーテーションがあるわけですが、用意できないこともある……この記事では、そんなときのために採るべき方法をまとめてみました。

 

いざというときには、ぜひこれらの知識を活用し、乗り切ってください。

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