子どもが大きくなるにつれて困ることが増えますよね?
嘘をつくなんてこともその一つです。
嘘自体はいけないことですが、成長を感じるという点では知恵がついている証拠なので感心することでもあります。
では、そもそもどうして嘘をつくようになるのでしょうか?
その心理に迫ってみたいと思います!
嘘をつくことと作り話との違いとは?
嘘をつくといっても、その全てが悪いこととは限りません。
その例として「作り話」というものがあります。
特に、小さい子供は色んなお話しを作ります。
うちの息子も、空を指さして「あの白いのは綿あめで食べると美味しいんだよ」とか、木の根元を見て「あそこには小人が住んでいて、ここがお家なんだよ」と想像力を働かせて話してくれます。
また、アニメや絵本を見終わってから「僕も空を飛べるよ」「大きな恐竜と戦ったよ」など絶対にありえない作り話をすることもあります。
そういった無邪気なことを話すことは嘘とは言えないのではないでしょうか?
では、嘘をつくことと作り話をすることの大きな違いとはなんでしょう?
私の考えでは、架空の話ではなく、現実に起こりうる事柄で、そこに何らかの意図(悪意や意識していること)をもって話すときに嘘になるのではないかと思います。
それは子どもからのメッセージとも受け取れます。では、そこにはどんな心理が隠されているのか考えていきたいと思います。
嘘をつく子ども、その心理とは?
嘘をつくということは、成長をするにしたがって多くなっていきます。
それは、ただ知識が増えたためではなく、経験が重ねることも関係していることでしょう。
その経験は、時に傷つき、時に喜び、時にかけがえのないものであるかもしれません。
しかし、その経験をしたが故に、嘘をついてしまうのです。
では、どんな時に嘘をついてしまうのでしょうか?いくつかのケースが考えられます。
身を守るためについてしまう嘘
傷つけられないため、回避するために言ってしまう突発的な嘘が多いです。
怒られそうなときや、自尊心を守るために何気なくついてしまうといったものです。
嘘をつくことが悪いことだと認識している場合が多いので基本的にすぐにバレます。
しかし、必ずしも悪気があるわけではないので注意が必要です。防衛反応とも言えます。
喜ばすためにつく嘘
褒められたい、喜んでもらいたいと思うがあまり言ってしまうことがあります。
実際は出来ていなくても出来たように話すので、聞かされている側もあまり悪い感じはしません。
ですが、これが癖になってしまうと良い子を演じるようになってしまう可能性があるので注意が必要です!
マネをしてついてしまう嘘
善悪を分かりつつある子どもに多く見られます。
親や兄弟が何気なく言った嘘をマネして、自分も同じように言ってしまいます。
嘘をついてはいけないと言われながらも、周りも嘘ついてると理解してきているので悪気は半々です。
この場合、嘘を指摘されてもその場しのぎの謝罪しかみせないことも多いので、根気よくその都度 指摘していくしかありません。
このように色んなケースが考えられますが、共通していることがあります。それは自分を見てもらいたいという心理です。自分に興味を持ってほしいという気持ちが心理が、嘘をつくということで表現されているのです。
まとめ
成長に伴って、かわいいもので済んだ嘘が収集不可能なレベルの嘘にまでなってしまうこともあります。そうなってしまう前に、親としてはどうすればいいでしょうか?対処法を考えてみました。
子どもの話すことを聞いてあげる。
嘘をついていると分かったときには、どうしてその話をしたのかその背景を聞いてみる。
- 明らかに悪意がある嘘には、はっきりといけないことだと教えてあげる。
- 嘘をつかれると悲しい気持ちになってしまうことを伝える。
- 子どもが嘘をついてしまったと正直に謝ったら、そのことを褒めてあげる。
子どもが嘘をついてしまう背景には様々な心理があります。
嘘をついたから悪い子だとは限りません。
その背景をくみ取り、嘘をつかなくてもちゃんと見ているよ、気にかけているよと分からせてあげることが大切なことなのだと思います。