子どもの腕を引っ張った時に、子どもが痛がったり大泣きしてしまったり、肘を伸ばしたままで、曲げる動作ができなくなった!
そのような時は「肘内障」を疑ってください。
「肘内障って何?」
「もし肘内障になってしまったらどうしたら良い?」
そんな疑問に応えるべく、今回は「肘内障」について調べて見ました。
子供の腕が抜ける原因とは?
「肘内障」(ちゅうないしょう)とは、乳幼児期に多いとされる肘の脱臼です。
脱臼のなかでも、完全な脱臼ではなく、不完全な脱臼(亜脱臼)なので、脱臼の中でも軽度なものと言われています。
特に、5〜6歳までの子どもの骨はまだまだ未完成のため、不完全な形をしているそうです。
そのため、引っ張ったり、捻ったりすると簡単に脱臼してしまうことがあります。
成人になるにつれて、骨の形がしっかりしてきて、脱臼することは減っていくのが一般的と言われています。
肘を曲げたり、上に上げると痛みが走るため、そのような動作ができず、腕をだらんと伸ばした状態であることが多いです。
そんな「肘内障」ですが、主な原因について、以下にまとめてみました。
肘内障の原因
- 手を引っ張った
- 手をひねった
- 転んだ時に手をついた時に、無理な力が加わった
- 不自然な姿勢から寝返りした
上記のように、肘に対して何かしらの力が加わった時に、脱臼してしまうケースが多いようです。
子供の腕が抜けてしまった時はどうしたらいいの?治療法とは?
もしも、我が子が「肘内障」になってしまったら?
痛がる子ども。ぶらんぶらんと力なく伸びた腕を目の前に、慌ててしまいますよね。
そんなママ必見!
「肘内障」の対処法や治療法について、まとめました。
知識として知っておくだけでも違いますので、ぜひ参考にしてくださいね。
肘内障の治療法
素人が、無理に元どおりにしようとすると、悪化することもあります。
原則は、整形外科や整骨院など、その道のプロに診せることが第一です。
病院で行われる治療法は「徒手整復」と言って、手を使って外れた骨を元の位置に戻す治療法が主です。
方法としては
1.片方の手で肘を抑える
2.もう片方の手で、外れた肘を強制的に曲げる
といった方法です。
その際に「クリック音」といって、骨が元どおりになった音がします。
その音がして、正常に動かすことができるようになれば成功です。
家でも、できないことはありませんが、もしやり方を間違えた場合、悪化する恐れがあります。
また、素人判断では、脱臼ではなく、骨折や骨にヒビが入った状態だった!肘だと思っていたら、肩外れていた!ということもあります。
病院で診察し、レントゲンなどで骨が折れていないことを診てもらい、肘内障と判断してもらってから、治療してもらうのが一番良いでしょう。
子どもの骨はまだまだ未完成
いかがでしたでしょうか?
親が少し引っ張ったり、転んだ時の手の出し方次第で、簡単に外れてしまう子どもの肘。
ママも、子どもが喜ぶので、ついついやってしまっているかもしれない動きはありませんか?
普段の遊び方を見直してみたほうが良いかも!と思った方も多いのではないでしょうか。
私自身、子どもの両腕をもって、ぶらんぶらんして遊んだりしていると、その拍子に脱臼してしまうこともあるなんて、ビックリでした。
子どもの骨は、産まれてから成人になるまでの過程で、完成へと近づいていきます。
まだまだ未熟な子どもの骨は、腕を引っ張ったり、捻ったりすると、いとも簡単に外れてしまいます。
肘内障が完治した後も、一度脱臼すると、再び脱臼する可能性が高くなります。
そのため、4〜5日は、特に子どもの腕を引っ張るような動作はしないよう心がけることをオススメします。
一度肘内障になると、再度肘内障になる恐れがあるので、サポーター等で固定するのも効果的だそうです。
特に、言葉をうまく喋ることができない年齢の乳幼児は、ママパパが様子を見てあげて、腕の使い方がおかしい、腕を曲げようとしないといった症状があるようなら、病院へ診てもらいましょう。
肘内障の診断についても、転けたり、兄弟姉妹で引っ張りあった後に痛がるなど、おおよその原因がわかっている場合でも、素人目で脱臼なのか、骨折なのかわかりにくいです。
親が見ていない間に怪我をしたのなら、なおさらその判断は素人では困難でしょう。
たかが脱臼、されど脱臼。
プロに徒手整復してもらえば、すぐ痛くなくなるのですから、少しでも不安な場合、子どもが痛がる場合は、躊躇せずに診てもらいましょう。
できれば怪我なく成長して欲しいのが親心ですが、子どもはそんな親の心子知らずで、遊びまわっては、怪我をしてくることもあるでしょう。
そんな時に、ママはどのような対処をすれば良いか知っているだけで、早く対処できるはず!
「肘内障」についても、慌てず騒がず、様子を見て、医師に正確な情報を伝えることができるように、少しでも「肘内障」について知っておくと良いと思います。