皆さんは聖徳太子100円紙幣と呼ばれる紙幣をご存知でしょうか。
少し昔に使われていた100円紙幣の一種です。
もしかしたら教科書などでご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。今回はそんな聖徳太子100円紙幣について歴史やその価値などを中心に説明していきます。
そもそも、聖徳太子ってどんな人?
聖徳太子はそもそも一体どんな人なのでしょうか。
100円紙幣になるくらいですから、かなりの偉業を達成した人なのでしょうか。
聖徳太子は遥か昔、574年に生まれました。
推古天皇のお膝元で蘇我馬子と協力して政治を行ったことでも有名です。
国際的な事柄に関心があり、中国から文化や制度をたくさん輸入して日本の発展に役立てました。例えば、冠位十二階制度や、十七条の憲法など身分や憲法による政治の基盤を整えました。
近代的政治の先駆けとも言えるでしょう。
天皇を中心とした政治を推し進めた他、仏教進行にも厚く、国が傾いたときには大仏の建立なども行いました。聖徳太子にはいくつか伝説があり、厩の前で生まれた伝説や、十人の話すことを同時に聞き取れたなどの伝説があります。
このような伝説が残るほど、聖徳太子はスーパー政治家とも言える人物だったのでしょう。日本国の発展に大いに貢献した人物であるといえ、そのために5000円紙幣の肖像画に選ばれることになった面もあります。
聖徳太子100円紙幣の価値はどれくらいなの?
100円紙幣は今まで8種類が発行されています。
それぞれ旧百円券、改造百円券、甲号券、乙号券、い号券、ろ号券、A号券、B号券の8種類なのですが、聖徳太子100円紙幣はこの内乙号券に当たります。
お札のデザインは表面には聖徳太子が右端に描かれ、中央に100円と文字、左端には夢殿があります。
裏面には法隆寺が描かれています。
発行は1930年にされ支払い停止は1946年でした。
聖徳太子100円紙幣は現在使うことはできない紙幣です。
残念ながら、聖徳太子100円紙幣は発行年が浅いことや、たくさんすられ流通したことから額面以上の価値はないのですが、その中でも高く買取されているものがあります。
それは珍番号やエラープリントと呼ばれる種類の聖徳太子100円紙幣です。珍番号というのは、お札の発行番号がゾロ目であったり階段状であるものなどを指し、高値で取引されることもあるようです。
また、エラープリントというのはお札をする上で何らかのミスが起き、デザインに異常がある聖徳太子100円紙幣のことです。
こちらもかなりの高値で取引される傾向にあるようです。
このように、聖徳太子100円紙幣は基本的には100円相当の価値があるものですが、条件を満たせばかなりの金額で取引されているものです。また、発行が古いほどエラープリントが起こる確率は上がるので、現在の紙幣のエラープリントよりは見つけやすいものとなるでしょう。
聖徳太子100円紙幣はどこで買い取ってもらえるの?
聖徳太子100円紙幣を売却することを考えているのなら、
古銭取り扱いショップやインターネット上のオークションサイトやフリーマーケットサイトなどを利用するという方法が挙げられます。
それぞれのサービスにはメリットとデメリットがあるので、そこは気をつけなくてはならない点です。
例えば、古銭取り扱いショップのメリットとしては、その場で鑑定してもらうことができることや、その場で買い取ってもらうことができることなどの手軽さ、信用性があります。
実際に古銭の価値に全く知識がない方でも古銭取り扱いショップに行けば正確にその価値がわかることが多いと言えます。
一方、デメリットとしては実際に足を運ばなくてはならない点や、店舗によって買取価格にばらつきがあるので一番高く買い取ってもらうにはいくつかのショップを回らなくてはならないなど、労力がかかる点です。
オークションやフリーマーケットサイトを利用する場合も出品前に買取査定額を知っておくためにも、査定依頼することをおすすめします。
オークションサイトやフリーマーケットサイトを利用する場合は手数料なども考えて利用するようにしましょう。
聖徳太子100円紙幣 まとめ
このように、聖徳太子100円紙幣一枚をとっても様々な歴史があるものです。
基本的にお札に肖像画が乗るような人は日本国にとって非常に重要な役割を果たした方々です。
お札を通してそういった方々の偉業を回顧してみるのも、たまには良いことでしょう。
[バイセル記事中]