近年その人気がどんどんでてきている乗り物に「ストライダー」というものがあるのをご存知ですか?
ストライダーとは、自転車に乗る前の年齢の子供向けに作られた乗り物で、大きな特徴として、ブレーキやペダルがありません。
足の力を使って前に進んだり、止まったりする乗り物です。
ストライダーの最大の利点は、自転車に乗る前の年齢の子どもたちにとって、将来的に自転車に乗れるようになる時期が早くなる可能性が高まる点です。
バランス感覚を養うことができるので、ストライダーに乗らずに自転車に乗る練習をした子どもよりも、早く自転車に乗れるようになったというデータが数多く上がっているそうです。
そんなストライダーですが、お子さんに乗せる際には、いくつかの注意点があります。
知らずに乗せていると、思わぬ事故にも繋がりかねないことなので、ストライダーについて、しっかりと知っておく必要があります。
そこで、今回は「ストライダーと利用する際の注意点」についてまとめてみました。
ストライダーで公道を走行する行為は違法なの?
お子様をストライダーに乗せる際、注意していただきたいのが「ストライダーでは公道を、走ることができない」という点です。
先程も述べました通り、ストライダーにはブレーキがありません。
そのため、法律上は自転車ではなく、遊具の扱いになります。
自転車ではなく、遊具なので、公道を走ることができないという訳なのです。
もし、近くの公園などで遊ばせたい場合は、公園までは大人が運ぶか、乗らずに押して持っていかなければなりませんので、ご注意ください。
また乗せる際には、事故防止のため、ヘルメットの着用が推奨されています。
万が一の時に、お子さんを守るためのヘルメットですので、ストライダーを購入の際は、一緒にヘルメットの購入もお勧めします。
ストライダーで走行可能な場所とは?
公道での走行はNG!ではどこなら走行できるの?
というご質問にお答えすべく、ストライダーで走行可能な場所、走行しない方が良い場所についてまとめてみました。
走行可能な場所
《公園》
特に大きな公園であれば、公道ではないので走行可能です。
ただし、公園によっては、ストライダー禁止としているところもありますので、利用規約は守りましょう。
《ストライダーのレース会場》
近年ストライダー人気に伴い、ストライダーのレースが全国で行われています。そんなレース会場ならもちろん走行可能!
レース時のみOKの施設や、普段からストライダーレースの練習用に運営しているような施設まで、様々なので一度調べてみることをおすすめします。
ー走行NG or 走行が危険な場所ー
《公道や駐車場》
先程述べたように、公道は走行禁止ですが、駐車場など車が頻繁に通る場所も危険です。
《坂道》
ストライダーはブレーキのない乗り物なので、公道でなくても急な坂道などで走行すると、止まれなくなる危険性があるため、やめましょう。
《段差、階段の近く》
家の中で乗る際も、段差や階段の近くは落下の危険性があるため、そのような落ちる可能性がある場所などでは走行しないようにしましょう。
そのほか
- 人がたくさん居る場所
- 小さいお子さん(特に乳児)の近く
- プールなど、水辺の近く
- 大きな怪我に繋がるような危険な障害物の近く
などで走行すると、ひとつの操作ミスが事故に繋がるかもしれません。
出来るだけ安全にストライダーを走行できるように、走行場所を選ぶようにしましょう。
ストライダーは自転車ではない
いかがでしたでしょうか?
ストライダーについて分からなかったところも、理解していただけたかと思います。
ストライダーは姿かたちは、自転車に似ていますが、法律上は自転車ではなく「遊具」扱いになるため、全く異なるもの扱いになります。
また、ブレーキやペダルがなく、お子さんの足を使って「走る、止まる」の動作を行うものなので、かなり軽量に作られています。
といっても、お子さんにとっては軽々持ち上げられるものではありませんし、坂道などでスピードが増してしまった場合、簡単に制御できなくなる危険性があります。
ストライダーを使う際は、必ず保護者同伴のもので、お子さんを乗せること、安全のためにヘルメットを着用することなど、安全対策を行うよう心がけましょう。
走行できる場所に限りはありますが、安全に使えば、お子さんの行動範囲も広がり、将来的に自転車へ乗れるようにのる練習にもなります。
危険を回避することは大切なことですが、何もかも行動を縛ってはお子さんの息も詰まりますし、教育や成長の妨げになるかもしれません。
ルールを守って、安全に遊べるのであれば、お子さんにとってメリットの多い「ストライダー」
お子さんの成長のためにも、安全対策と危機管理をしっかり行った上で、のびのび遊ばせてあげたいですね。