子育て

思春期の行動は激しい・・・これはいつから始まりいつ終わるのか!!

「小さいころはあんなにかわいかったのに…」

パパが大好きで、いつもまとわりついては、とびっきりの笑顔を見せてくれた息子や娘だったはずなのに…

 

最近、自分に対する態度がとても冷たくて、声をかけても生返事。

それに対して、ちょっと大きい声を出そうものなら、倍返しどころか、10倍返しに逆切れされる。親の用事よりも友人との約束を優先する。

「うざい」「くさい」「ださい」など、次から次へと攻撃の言葉を並べては、自分との接触を避けようとする…等々。

 

毎日がはれものにさわるようで…家の中がギスギス…

いつからこうなってしまったのか。

 

自分の子供であっても、もはやどうしていいのかわからない、完全にお手上げというお父さんのお嘆きの声が聞こえてくるようです。

うーーーーーん

お辛いですよねぇ…。

 

すぐにどうにかしたい…。何とかならんもんか…

 

こんな毎日がいつまで続くのか…と、深――いため息。辛い状況がいつ終わるか全くわからないから、落ち込みますよね。

「一日も早く何とかしたい!!」と思うお父さん方が、効果的な対策を立てることが出来るよう、ちょっと詳しく調べてみました。

  

この思春期いつまで続くのか!「好きや嫌い」に対するノウハウはこれ!

思春期というのは、だいたい11~18歳頃までの間をさします。

小学校高学年から、高校3年生くらいの時期にあたりますね。

この時期は、第二次性徴が始まる時期と重なりますので、体の急激な成長に対して、心の成長が追い付いていかないため、不安定になりやすい時期です。

 

この間、お子さんは、無意識のうちに親と距離を置こうとしはじめています。大人になるための途中経過で、自立心が芽生えてくるからなんですね。

 

しかし、親の干渉を嫌がるからと何も言わずに放っておくと、「見捨てられた…」とふてくされるので、それならば…と、心配して注意すると今度は「うざい!」と逃げ出されたり、「ああいえば、こういう」矛盾した言動が目につくのも、思春期に入った子供の特徴の一つです。

 

別名「第二次反抗期」とも呼ばれています。

 

思春期の反抗は、子どもから大人になるために、誰もが通り抜けなければならない道です。大なり小なり、大人は誰もがみな、経験してきていることなのです。

 

お父さん自身も、いきなり大人になったわけではありませんよね。

同じ年齢の、同じような時期があったはずです。

時代が違うとか、世の中が変わったとかではなく、同じ年齢の頃の自分のことを、ちょっと思い出してみてください。

 

どんなことを考えていたのか、親に対してどんな行動や言動をしていたのか。何より、「自分も通り抜けてきた道」だったことを思い出してください。

 

「そういえば、自分にも似たような時期があったっけ…」そう気が付いたら、お子さんの今の状況が理解できて、見る目も変わってくるはずです。

 

「思春期」の子供の変化の中に「反抗」があり、それが大人へと成長するための必須過程なのだということを理解して、ありのままで受け入れて、「反抗するのは特別なことではないんだ」と考えを改めることが出来れば、もっと子供を冷静な目で見守れるようになると思います。

「とりあえず、今の時期は元気でいてくれればそれでOK!!」というくらいの、太っ腹な態度で、どんと構えていたら、逆に子どももたてつく意味をなくして、大人しくなってきます。

  

反抗なくしては思春期にあらず…だけれども

思春期もたけなわの本格的な反抗時期は、色々配慮しても、様々に対策をたてても、それでもどうしても、起きてしまいがちなのが親子の衝突です。

そういう場合は、親のほうが心を広く持って、できるだけガチの対立にならないよう、さらに工夫することが必要になります。

 

ここで、特に気を付けなければいけないのは、

「あたまごなしに怒鳴りつける」

「殴るける(暴力をふるう)」

「汚い言葉でおどす」など、カッとしたときについ、やってしまいがちな上から目線での行動です。これは、「百害あって一利なし」です。

 

やってはいけないことは繰り返し伝える必要はありますが、感情のまま怒鳴るのではなくて、言葉を選んで、冷静に話す必要があります。

ただし、ある程度、強い口調で何回か注意しても無視したり、話に耳を傾ける態度がないようなら、目だけは離さずに放っておくことも一つの手です。

 

「子供から大人になるため」の「経過の時期」だということを常に頭におきましょう。

 

焦っても仕方ないのです。大人になるためには、大なり小なり、誰もが通らなければならない時期です。

 

むしろ、思春期・反抗期を経験しないまま、親の言うことに素直に従って育った子供は、大人になってからの自立が難しくなるといわれています。ですから、大変な時期ではありますが、「(反抗するのは)まっとうな成長過程を歩んでいるからなんだ」と良い方向にとらえてはいかがでしょうか。

 

逆らわずに見守るしかない時もあります。

一歩引いて見守る勇気も必要です

そして、子供の行動を、頭から全部否定しないことも大切です。

 

ただし、反抗的な態度が続くのを「思春期の途中経過だから仕方ない」と許容はしても、子どもの望むこと全部を聞き入れる必要はありません。独り立ちのための準備として、「手を放す必要のある部分」と、「単なるわがままと思われる部分」の見きわめをしっかりとして、「これは不要」と判断したことは、途中でゆるめることなく一貫して「だめ!」という姿勢を崩さないことが大事です。

  

最後に

ここでお願いが1つあります。

あなたが、どんなに反抗されて腹が立っていても、何かの折に子供がそっと話しかけてきたら、優しく真剣に、そして一通り終わるまで否定をせずに、子供が話そうとすることを聞いてあげてください。

 

どんなに荒れていても、子供は何か話したそうな態度を見せるときがあります。

おずおずと話しかけてきた、そんな時には、うまく誘導して聞いてあげてください。

 

子供自身、自分の行動がいいことではないことを分かっています。親に酷いことを言っていることも、ちゃんとわかっているのです。でも、それが制御しきれないのが反抗期なんですね。

 

そんな中、話しかけてくるということは、何か重要な、聞いてほしいことや相談したいことがあるからです。親でなければ相談できないことだからです。

「話したいけれど、普段の態度が悪いから拒絶されたらどうしよう…」と、少しビビりながら声をかけてくるのです。そういうとき、親が優しく話を聞いてくれたら、少しずつですが自分の態度を反省するようになります。

 

ですから、日ごろの言動や行動にどんなに腹が立っていても、多忙であっても、ぐっとこらえて、根気よく耳を傾けてあげてください。

そして、今どんなに荒れていても、あなたは大切な存在なんだということを、伝えてあげてください。

 

間違っても「もう帰ってくるな」「お前なんか生まなきゃよかった」などと、決して言ってはいけません。その一言で、2度と修復のできない亀裂になってしまう可能性がありますから。

 

物事には必ず、始めがあって終わりがあります。

同じことで、今はお先真っ暗だけど、激しい思春期にも必ず終わりがあります。

 

どうして親はうるさいのか、それは自分が大切だからなんだ…ということを、理屈でなくわかるようになるのです。「自分がどんなにひどい反抗をしても、親は自分のことを思ってくれているんだ」ということがわかってくると、第二次反抗期も終わります。

 

思春期の大変な時期を、親の大きな愛情と共に乗り越えた後、信じられないほど人にやさしくなった子を、私はたくさん知っています。

 

だから、つらいつらい今がお互いの頑張りどころなんです。

どうぞ、頑張って乗り越えてください。

 

いつか必ず、笑って思い出話にできる日が、きっと来ます。

 

おまけ 我が家の場合

身内の話で恥ずかしいのですが…。

現在27歳の長女の黒歴史である第2次反抗期のことを書きます。

 

小中高と、部活動一筋だった我が家の長女は、必要な時期に反抗期を経験できず、その反動で大学に入った途端、ものの見事にはじけてしまいました。

地獄のような3年半でした。

 

長女はもともと素直な優しい子でした。

バレーボールが大好きで、上手くなりたくて、その当時の中学の顧問の先生が勧めた某高校へ進学したのですが、おとなしくて自己主張が下手だったということだけで、顧問の教師からも、一部のチームメイトや先輩からも、人格すら認めてもらえないような酷いいじめにあい、練習もまともにさせてもらえない高校生活を送りました。

 

「お前なんか、何回生まれ変わったって人間になれない」

「お前が進学するのは、どぶに金を捨てているようなものだ」

「お前はかたわだ!!」

「お前なんか生きている価値がない!!」

 

これ、教師が言う言葉じゃありませんよね。

こんな言葉を毎日のように浴びせられ、訳もなくなぐるけるの暴力をふるわれていたら、「自分はダメな人間なんだ」って、思い込んでしまうのも無理はありません。

反抗する気力さえもなくしていました。

 

あまりのひどさに、長女の心身の悪影響を考えて転校を申し出ましたが、校長が学校の評判を落とすのを恐れて、承諾してもらえませんでした。

いまでこそ、私立高校でも公立高校でも、部活の顧問の暴力がマスコミに大きく取り上げられて、問題視されていますが、10数年前、特に私立の学校は教育委員会などの統制機関を持たなかったため、まさに無法地帯でした。どんなにひどい仕打ちをされても、まともに取りあってくれる場所はなかったのです。そんな中、知人からアドバイスをもらって私学協会とかいうところに電話したら「そんなにひどいのが本当なら警察行けば?」で終わり。

できるだけ穏便に済ませたいと思って、何か方法がないかと相談してるのに…あきれてものも言えませんでした。

 

先に地獄の3年半と書きましたが、あの一文は親の方で、高校の3年間は親子ともども地獄でした。

 

我慢して我慢して我慢して…

何とか3年間をやり過ごした後、大学生になった途端、大爆発。

遅い第二次反抗期が、倍返しどころか5倍返しでやってきたのです。

 

  • 服装やメイクが日を追うごとに派手になり、アルバイト代だけでは足りないため、四六時中、親からお金をむしりとる。
  • サークル活動だなんだと、友人の家を泊まりあるき、何日も家に帰ってこない。
  • キャッチセールスやデート商法に引っ掛かり、多額の請求書が届く(これは専門の司法書士さんに相談して、手数料と和解金はかかりましたが解決しました)
  • 夜遊びと酒の味を覚えてしまい、得体のしれない友人?と盛り場を飲み歩く

 

…きりがないのでこの辺でやめておきますが、正直、何度見切りをつけて、追い出そうと思ったかわかりません。

 

さいわい、我が家では、大学で爆発する前の時期までに、「いいことも悪いことも話をする」という習慣が出来ていました。(特に高校時代は親以外信用できない状態だったので)不幸中の幸いだったと思います。なので、反抗期まッただなかの時期であっても、何かあると、聞いてほしいことができると、私を捕まえていました。

 

長女自身も、ただ遊びまわっているのではなく、様々な未経験のことに遭遇し葛藤して、彼女なりに悩み苦しんでいた時期だったのだと思います。

 

そのため、家に帰ってくるとはじまる、友人?に対する愚痴やその他、あーでもないこーでもないと延々と続く長女の話を、時間の許す限り聞きました。

時には大喧嘩になりながらも、くりかえしくりかえし、粘り強く今の状態がおかしいことを指摘し続けました。

 

いつになったら、同じことの繰り返しで失敗し続けているのがわかるのかと思うほど、何人の友人?に裏切られた話を聞いたでしょうか。

 

やっと、自分が置かれている立場が普通でないと理解して、怪しい仲間と縁を切ることが出来たのが、大学3年生の後半でした。

長い長い第二次反抗期は、やっと終わりに向かったのです。

 

この、6年余りを通して、人間は、必要な時期に必要な成長の経過をたどらないと、のちに必ずどこかで大きな代償を払うことになるという、苦い苦い教訓を得ました。

 

その後の経過ですが、

就活の時期に東日本大震災が起こったため、首都方面での就職がかなわず、現在は地元で病院の正職員(看護師ではありませんよ)として勤務して5年目になります。年寄と子供に好かれる子なので、患者さんのおじいちゃんおばあちゃんには特に可愛がってもらっています。

 

長い反抗期でしたが、様々な出来事を乗り越えて、彼女は「本当の強さ・やさしさ」を身に着けた気がします。

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