私達は動物や魚の命を頂いて、食事をしています。
食卓に並ぶ物はお肉や切り身の魚は、元の姿をしていないので命を頂いているということが分かるのは少し大きくなってからなのかもしれません。
魚の場合は頭のついた状態で調理をすることもありますので、初めてそれを見た時には「どうしてこのお魚は動かないんだろう?」と、不思議に思ってしまうかもしれませんね。
小さな子どもにとって、お魚は水の中で泳いでいるものですから、お魚の上で動かなくなったお魚を見たらどうしちゃったんだろう??と思うのも当然です。
生死についてまだ理解ができないお子さんからの質問に答え、胸をなでおろしたママの声をご紹介したいと思います。
初めて見た?!お食い初めで見る尾頭付きの鯛はなぜ動かない?
お食い初めと言えば、尾頭付きの鯛の塩焼きを用意されるご家庭も多いのではありませんか?
普段の食卓で尾頭付きの魚を出すこともありますが、小さな子どもの食事としては切り身を利用したりして、魚の形をしていない状態で出すことがほどんどだと思います。
しかし、下の子が生まれお食い初めをすることになると登場する「尾頭付きの鯛の塩焼き」。
いつもは魚を食べているということを知らない子どもにとっては、なぜ食卓の上に魚がいるのか、なぜ動かないのかは気になるのかもしれません。
生き物の命を大切にと教えながら、命を頂いている私達。そのことを理解できないお子さんにあなただったらどう答えますか?!
「このお魚、どうして動かないの?」と質問したお子さんの年齢は?
3歳・男の子
ママはどうやって答えましたか?
「フライパンで焼いちゃったからね…。」
もう死んでるから、とは言いにくくて一瞬返事に困りました。
物事は成長すれば理解できるようになる。焦らず、ゆっくり見守って。
私の「フライパンで焼いちゃったから」に対して息子は「そうなの?」とだけ言いそれ以上突っ込んで訊いてこなかったので、密かに胸を撫で下ろしました。
虫や花にも挨拶するのにまだ生死がよく分からないんだなとか、この流れで食べ物を粗末にしてはいけないことを教えようかとか、一瞬にして色々なことが頭を駆け巡りました。
動物を殺してはいけないけれど、食べる時はいいんだよと説明して3歳の息子に分かるのか、そもそもどうして殺してはいけないのか、
食べる時はいいんだよと言っておきながら蚊やゴキブリは殺すのにそれは一体どう説明するのか…。
息子はまだ、動かない魚を見て「死んじゃったんだ、かわいそう」とは思わないようで、単純にこの魚が泳いでないのはどうしてだろうと不思議だったようです。
長男は先日、幼稚園で鯉のぼりを作った時も「目が一つしかなかったの」と不思議そうに話してくれました。
確かに鯉のぼりは横から見た姿が一般的で、すると目は一つしか見えないので「横から見たらお目々は一つしか見えないからだよ」と言いましたが、息子はあまり納得していないようでした。
わざわざ教えなくても、魚には目が2つあること、動く生き物だということなどこの子なりに魚についての知識を身につけていっているのだなと成長を感じると共に、まだ理解出来ない部分もあるという幼さも感じました。
子どもがどんな風に物事を理解し納得していくのかは、焦って教えようとせずにゆっくり成長していく姿を見守っていけばいいのかなと思います。
成長すると世の中のことを自然と理解するものです
普段はお花が可愛そうだよ。虫さんが可愛そうだよ。と、生き物を大切することを教えるのに、蚊やゴキブリを殺したり、雑草を抜いたり・・。
子どもに教えていることと矛盾したことをしている私達大人。
食卓に並ぶものも例外ではなく、生き物を頂いて生きているんです。
でも、小さな子どもにこの事を伝えるのはとても難しいです。でも、その時こどもの心を驚かせたりショックを受けさせないように答えておけば、成長するにしたがって世の中のことを含め理解をしていきます。
なかなか難しい質問ですが、成長するとこういった質問は殆どしなくなる子が多いようです。