子どもが熱を出すと、病院では熱冷ましを処方される場合がほとんどですよね。
でも、座薬は痛いイメージもあり親としては子どもにどうやって使ってよいのか、自分のやり方だと失敗してしまうのではないだろうか、など心配になりますよね。
そこで今回は座薬について紹介していきます。
熱さましに座薬を処方されたら・・・手順と注意点とは?
熱さまし、つまり熱を冷ますために座薬を処方された場合、どうやって使うのか。そして使う際の注意点も確認しておきましょう。
座薬の手順
①座薬とティッシュを用意します。座薬は中身を出しておき、ティッシュにおいておきます。
(冷蔵庫に入れていたままの状態だと固くて痛みを感じてしまうので溶けない程度に常温にしてください。)
②子どもを仰向けにして足をもち、やや先のとがっているほうをこどもの肛門に「ぐっ」っと押してあげると入ります。なるべく子どもが力を抜いているときにいれてあげるとスムーズにいきます。
③いれたあと戻ってこないように肛門をティッシュで5秒程度押さえ、戻ってこなければおわりです。
座薬の注意点
座薬を使用する際に4点に注意をしましょう
- 決まった量を使う
- 決まった座薬の量を使う。
- 子どもの様子も観察
決まった量を使う
座薬4分の3などの記載がある場合は先のとがっていない方をやや斜めに4分の1に包丁などで切ってください。座薬は子どもの体重に比例した量を処方されているのでしっかりと守りましょう。
入れた座薬が出てきた場合。座薬は1度入れたらすぐに溶け、体内に入っていくので、入れた座薬が戻ってきても新しいものをいれるのは控えましょう。
決まった薬の量を越えてしまう場合があります。
一定の時間をあける。
熱があるからと次々にいれるのではなく、最低6時間は間隔をあけましょう。
子どもの様子を観察しておく
いれる前と後の様子の変化にも気を付けてください。
熱さましの座薬の効果と副作用って?
座薬は発熱をコントロールするため、副作用もあることを知っておきましょう。
1 座薬の効果
座薬は熱を下げ、痛みを和らげる効果があります。風邪などの発熱から頭痛、耳痛、咽頭痛、喉頭痛などさまざまな痛みにも効果があるといわれています。
2 副作用
- 過敏症状(ほっしんやかゆみ)
- 胃腸症状(吐き気や嘔吐、食欲不振など)
- 貧血などの血液障害や肝臓障害
まれに上記のような副作用が現れる場合もあります。そのような場合は医師の指示を仰ぐようにしてください。
まとめ
座薬は熱を下げるのにはとても効果的な薬です。
「座薬は痛いから飲み薬のほうがいいのでは?」とお父さんお母さんは思ってしまうかもしれません。
しかし、熱冷ましの飲み薬はとても苦い薬のため嫌がって飲んでくれない子どもも多くいます。そのため医者は座薬を処方することも多いのです。また、座薬は素早く効果があらわれるので小さな子どもには最適です。
初めは戸惑ってしまうことも多いかもしれませんが、段々と慣れて上手になりますので大丈夫です。