夏になり、子どもの皮膚病として増えるのが「水いぼ」
気がついたら、子どもの身体にポツポツと出ているもの。見つけたママは「あれ?水ぼうそう?予防接種きたのに!」と慌てるママも多いです。
でも大丈夫!水いぼがどんなものか、どのように対処したら良いか知っていれば、慌てるものでもありません。そこで、ここでは水いぼの対処法を学んでいきましょう。
夏場に子どもが水イボになりやすいのはなぜ?
そもそも「水いぼ」とはどういう症状なのか。
育児書によると『身体のあちこちにできるウイルス性のいぼ』との事。
通常のいぼは、皮膚の一部が盛り上がるような症状ですが、水いぼはブツブツとした形が特徴的です。
また通常のいぼとは、ウイルスの種類が違います。
伝染性軟属腫ウイルスの感染で発症し、同じタオルを使ったり肌と肌が触れ合うことで伝染していきます。
夏はプールの授業が始まる事で、タオルを共用したり、肌同士が接触する機会が多いことから、夏に水いぼが発症する子どもが増えるのです。
タイプ別にみる水イボの治療法とは?
初めの症状としては、粟粒のような小さいいぼがブツブツと出来始めます。それがだんだんと米粒ほどの大きさになっていきます。
とびひのように移っていき、身体中にできる事もあります。
また、ほかの子どもに移る危険性もあることから、出来れば早く治したいもの。そこで水いぼのタイプ別の対処法を紹介します。
水いぼの数が少ない場合
水いぼが出来始めて、身体にできている数として少ない場合は圧出療法がおすすめ。
圧出療法では、特殊なピンセットでいぼを挟みます。そしてその中にある液体を出してしまう療法です。
痛みを伴うので、数が多いときは子どもの負担が大きいのでやめておきましょう。
病院によっては麻酔テープを出してくれる病院があります。受診の数時間まえに麻酔テープを水イボの上に貼ることで、痛みを感じずにイボをとることができます。
水いぼの数が多く、身体中にできてしまった場合
水いぼが気になり、自分で触ってしまい、身体のさまざまな所に移ったことで、たくさんできてしまった時は、自然治癒に任せるしかない場合が多いです。
塗り薬や飲み薬に頼る方法もありますが、塗り薬や飲み薬の療法でもそれなりに時間がかかります。
水いぼは自然治癒できる。子どもの負担のない治療法を選びたい。
水いぼそのものは、かゆみや痛みはないので、なかなか気づきにくいですが、全身に広がってしまってからの治療は、子どもの身体に大きな負担となります。
出来るだけ、子どもの身体を毎日注意深くチェックし、水いぼが出来てしまった場合は、早めに皮膚科に連れていき、治療法について医師とよく話し合いましょう。
スイミングスクールなどで水イボができている場合の練習参加はNGとされる場合を除き、治療に積極的ではないお医者さんも比較的多いようです。
水いぼがたくさん出てくると心配になってしまいますが、1年ほどで自然治癒することがほとんどです。
心配しすぎることなく、子どもへの負担が少ない治療法を選ぶようにしたいですね。