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ドッグフードの原材料『ミートミール』とは?

はじめにお伝えしてしまいますが、今回のお話には少しショッキングな内容が含まれます。

ドッグフードの原材料「ミートミール」のお話です。

ショッキング?!ミートミールってなんだか美味しそうなイメージだけど、どういうこと!!気になる!!

ちょっと待って意味が違う!ミートミールは肉の食事ではない

『ミートミール』

お肉が大好きな犬にとって、なんとも魅力的な響きの原材料名です。

ですが実は、お肉の食事ではなく日本語では「肉粉」と訳されます。

肉紛ってなんだ??

「肉粉」は人間が食用にするために生脂から脂肪分を搾り取ったあとの肉カスなどで作られているものです。

牛脂やラードなどの動物性油脂の絞りカスを乾燥させて粉にしたものですね。

え!!捨てるはずのものを使っているってこと?!
良いものとは言えないとしても、ドッグフードの原材料としてここまではまだ想像できる範囲内ですよね・・
問題視されるのはここからです。

ミートミールには先程の「肉粉」だけでなく「Dead(デッド)」「Dying(ダイイング)」「Diseased(ディジーズド)」「Disabled(ディサブレッド)」その頭文字から「4Dミート」と呼ばれるこれらのものが使われている可能性があるというのです。

4Dミート・・・

2001年ころに起こった狂牛病騒動の時に「肉骨粉」がかなり問題になりましたので、その時に「4Dミート」という名前もお聞きになった方もいらっしゃるかもしれません。

「4Dミート」とは死んでいる肉のこと

見出し(全角15文字)

  • Dead=「死んでいる」
  • Dying=「死にかけている」
  • Diseased=「病気にかかった」
  • Disabled=「身体障害のある」
意味を聞いただけで怖くなっちゃう・・・

Dead=「死んでいる」お肉なのですから死んでいて当然なのですが、死後長期間経過したものや、道路で轢かれた動物や安楽死した動物も含まれます。

Dying=「死にかけている」病気や怪我で死に瀕している動物のお肉ですね。

Diseased=「病気にかかった」ガンなど様々な病気に罹患している動物のお肉ですね。

Disabled=「身体障害のある」そのまま身体の一部に障害のある動物のお肉です。

そして4Dミートは「動物の肉」以外のものも含まれている可能性があるのです。

肉=筋肉組織ではなく、毛や爪、内臓や脳、消化管の内容物に至るまでもが「肉」として重量に含まれる場合があります。

え?毛や爪??

さらに恐ろしいことにはあらゆる動物、例えば事故死や安楽死した犬や猫までが「獣肉=ミート」として「4Dミート」には含まれるというのです。

どんな動物でもOKってこと・・・

4Dミートが使われるのはなぜ?法令の抜け道がある

ドッグフードには「有害な物質を含み、若しくは病原微生物により汚染され、又はこれらの疑いがある原材料を用いてはならない。」という法令があります。(ペットフード安全法)

そのため、基準に満たないドッグフードは製造することも輸入することもできません。

ではいったい何をもって「有害」というのでしょう。

鳥インフルエンザが流行るとに、大量の鶏が埋められるというニュースを観ることがありますよね。

実際には罹患した鶏の正肉や玉子を食べても健康に影響はないそうですが、有害と認められたために利用されずに埋められた。ということですよね。

ほかにも、基準値を超える薬物が検出されたお肉などは当然有害とみなされるでしょう。

こういうケースは有害なお肉になるね

では、車に轢かれてしまった動物は有害なのでしょうか?

ついさっきまで元気に走り回っていた健康体の動物が車に轢かれたからといって急に有害にはなりませんよね。

この場合、お肉としては有害なものは含まれていない。

法令から考えると「有害な物質」と判断されなければ、なんでも使用して良いとも解釈できます。

 

ドイツなどのペット先進国では「4Dミート」を犬に与えることが禁止されている国も多くあります。

ですが、日本のペットーフード安全法では「4Dミート」をドッグフードに使用することは禁止されていることにはならないため、これらの廃棄・焼却・処分されるべきものを原材料とした粗悪なドッグフードが存在するというのです。

もちろんメーカーがみな廃棄物から粗悪品を作っているわけはありませんし、「ミートミール」のすべてが「4Dミート」から作られているわけでもありません。

信頼できるペットフードメーカー選びも大切になってくるんだね。

まとめ

ドッグフードの原材料【4Dミート】についてお話をさせていただきました。あくまでそんな恐ろしい可能性もあるというお話です。

しかし、メーカーもボランティアではなく企業である以上、利益を追求しているということも忘れることはできません。

極端に価格の低いドッグフードにも、加工費・パッケージ代・人件費・輸送費など、どうしても削ることのできない費用がかかっています。

そしてもちろん利益があるから成り立っているんですよね。とすると、削られるのは自ずと原材料費ということになってしまいます。

そして、廃棄物をドッグフードに加工して売れば、廃棄物の処分費用が抑えられる。と考える人がいてもおかしくはありません。

もちろん高ければ安心というわけではありません。ですが、実際に安価なドッグフードの原材料名には「ミートミール」だけでなく「肉副産物」や「〇〇ミート」のように、見てすぐにどんなお肉が使われているのか判断できないようなものが多く記載されています。

「堂々と胸を張って言えるものではないので、分からないようにごまかしている。」と勘ぐられても仕方のないことかもしれませんね。

原材料名に隠されているちょっと怖いお話はいかがでしたでしょうか。

ドッグフードは、大切な愛犬が食べる大切なごはんです。

買うときには原材料名もしっかり確認していただいて、「ミート=お肉」だから良いのではなく、どんなお肉を食べさせようとしているのかも、少しお考えいただければと思います。

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