初めての端午の節句で、鯉のぼりを飾ろうと考えているママ。
「でも何で鯉のぼりを飾るのかな?」
「いつまで飾ればいいのかな?」
などなど疑問がたくさん出てきますよね。
私自身、2人姉妹だったので、端午の節句については経験がなく、完全に無知の状態でした。
何を飾るのが、何を食べるのか、なにを準備すれば良いのかさっぱりわかりませんでした。
そもそもなぜ「鯉のぼり」を端午の節句に飾るのか、皆さんご存知ですか?
諸説ありますが、元々は奈良時代から始まり、時代とともに変化を遂げてきたとされているそうです。
江戸時代頃になると、日本の武家で幟を飾り、男児の健康を祈って飾る行事になりました。
それが商人などの庶民へ伝わるうちに、武家の幟に負けないような派手なものを!として、「鯉の滝登り」=出世のシンボルである鯉になぞらえて、鯉のぼりを飾るように変化していったそうです。
そんな歴史ある鯉のぼりですが、今回は、その鯉のぼりを飾る際のポイントなどについてまとめてみました。
鯉のぼりを飾る時期は関東と関西で違う
鯉のぼりを飾る時期は、正式な決まりはないとされていますので、だいたい5月5日ごろ、飾るのが一般的ですよね。
ただ、飾る時期について、関東と関西では少し時期がズレるそうです。
下記に、その時期についてまとめてみました。
《関東》
3月20日前後の春分の日〜5月5日過ぎまで
《関西》
4月3日頃〜6月5日過ぎ頃まで
上記のような差が生じる理由として、関西では祝い事などを行う際、旧暦に基づいて行う風習があるからだそうです。
なので、ひな祭りも3月ではなく4月に行うのが関西の習わしだそうです。
どちらにしても、その時期の中で、晴れた天気の良い日で、かつできるだけ大安など、お日柄が良い日を選ぶ人が多いです。
また、補足情報として、時期だけでなく、食べるものについても関東関西では違いがあるそうです。
端午の節句の際、関東では柏餅、関西ではちまきを食べるのが習わしとなっているそうです。
鯉のぼりや食べる以外にも、関東や関西、また東北、九州など、それぞれの地域に残る風習や文化がありますので、ママとパパの出身地が違う場合は、ちきんと事前に調べておくことをオススメします。
鯉のぼりは何歳まで飾る?
「鯉のぼりの由来や、飾る時期についてはわかったけど、子どもが何歳まで飾れば良いの?」というママ!
結論から申し上げますと「正解はない」そうです。
地域によって差があるそうですが、正式な決まりはなく、それぞれの家庭での判断になるようです。
- 「昔の成人にあたる15歳まで」
- 「小学校に上がるまで」
など諸説ありますが、基本的な決まりはなく、それらは迷信だと言われています。
ひな人形のように、節句を過ぎて飾っていると嫁に行き遅れるなどという言い伝えのようなものは、鯉のぼりにはないと言われています。
そもそも鯉のぼりは、子どもの成長を願うものなので、いつまでも飾って良いものではあります。
しかし、思春期のお子様などは、照れもあって「飾らなくていいから」と断られてしまう場合も。
鯉のぼりを飾って喜んでくれるのは、小学校低学年くらいまででしょう。
どうしても、何かしらの形でずっと毎年飾りたいママは、おおきな鯉のぼりを飾ることは辞めて、テレビ台やタンスの上に置けるような小さな鯉のぼりの飾りを置いても良いかもしれませんね。
ネットなどでも、可愛い小さめの鯉のぼりの飾りは、複数販売されていますし、小さめのものならば、手作りしても良いと思います。
形式に囚われない。子どもの成長を願う鯉のぼり
いかがでしたでしょうか?
鯉のぼりについて少しでもお分かり頂けていれば幸いです。
飾る時期や、何歳まで飾るかなど、あまり正式な決まりがない鯉のぼりですので、ただただ子どもの健康を願う気持ちだけで飾って良いと思います。
小さいうちは、自分の家に大きな鯉のぼりが飾ってあるだけで、テンションが上がるのが子ども心です。
一年に一度のイベントですので、しまい込んだ鯉のぼりを出すのは、少々面倒ですが、子どもの成長を感じるイベントでもあるので、是非飾ってあげてくださいね。
また、自宅の鯉のぼりも良いですが、端午の節句の時期になると、多くの鯉のぼりを飾る行事、イベントが各地で行われています。
家では到底飾ることができない大きさや数の鯉のぼりがいっぺんに見ることができるので、お出かけスポットとして一度の行ってみてください。
今回は、昔からある日本の伝統行事の一つ、端午の節句。その端午の節句を彩る鯉のぼりについてご紹介してきました。
五月人形や、兜とともに、大切な我が子の成長を願うシンボルとして、いつまでも後世に残したいものですね。