夏。男の子たちは片手に虫取り網、もう片方の手に虫かごやケースをもって元気に虫を捕まえようとする姿をよく目にします。
その中でもかぶと虫の人気は不動のものです!
そんな男の子がかぶと虫を捕まえてきた日には大興奮で手が付けられません。がんばって捕まえてきたのに逃がすことも出来ず、でも育て方も分からないという方のために、かぶと虫の育て方をわかりやすくご紹介します。
かぶと虫を育てるのに必要なものは何?
いきなりかぶと虫を捕まえてきても、どうやって育てたらいいか分かりませんよね。そこで、これさえあれば育てられるという物をご紹介します。
基本的に必要な物は以下の5点になります。
- 飼育ケース→クリアケースでフタつきのもの
- ディフェンスシート→コバエの侵入を防ぐ&湿度を保ちやすくする細かい穴が無数に開いているシート
- 飼育床(マット)→クヌギなどが混ざっている土。おがくずなど
- エサ→昆虫用のゼリー(味はいろいろあります)
- とまり木(木片)→かぶと虫がつかまるために必要
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この他にも、マットを湿らすための霧吹きや、エサの転倒や汚れ防止のためのエサ入れ(木片に穴が開いているもの)などを用意しておくと掃除するときも手間が少し省けます。
かぶと虫の育て方で注意すべきポイントは?
すべての生き物にいえることですが、かぶと虫も生き物です。そして、生きていられる期間はひと夏ととても短いものです。ですので、大切に育てたいものですね。
そのために、注意しなくてはいけないいくつかのポイントをご紹介します。
2匹以上を同じケースで育てない
オス同士だとケンカをしてしまうので、弱いオスだとすぐに死んでしまうので、出来ることなら1匹で飼うことを望ましいです。
マットをケースの半分まで入れておく
かぶと虫は夜行性のため、基本的に日中はマットの中に隠れていることが多いです。
それ故、マットが少ないともぐることが出来ずストレスが溜まってしまうことがあるので多めに入れてあげてください。
飼育ケースを日の当たらない風通しのいい所に置く
かぶと虫は暑さにとても弱いため、温度や湿度に気を付けてあげる必要があります。なので、常にマットを湿らせておくことが大切です。
エサを毎日交換する
かぶと虫は意外と食欲旺盛なので、1匹に対して1個のゼリーを与えてください。少ないと争いの原因になります。
スイカなど水分の多い物を与えない
けっこうまちがえて与えてしまいがちなのですが、かぶと虫に水分が多い物を与えると体調を崩してしまうそうです。そのため、絶対に与えてはいけません!
生き物を大切さを学ぶきっかけにしたい「かぶと虫」
こうしてみると、かぶと虫を育てることが難しく感じるかもしれませんが、育てることで良いこともあります。それは、子どもが生き物の大切さを学ぶということです。
息子が3歳の時に初めてかぶと虫を育てましたが、毎日しっかりエサを換えて、かぶと虫を1匹1匹手に乗せては「かっこいいね」と可愛がっていました。
名前をつけたり、ケンカしちゃダメと仲裁したりしたこともあるくらいです。そしてお別れの時、息子は動かなくなったかぶと虫をみつめて「バイバイ」とおわかれの言葉をのべて土に埋めてあげました。
ひと夏だけの出会いだったかもしれませんが、息子にとっては貴重な体験でした。育てることの難しさ、小さないのちを大切に扱うこと、どれも育てなければ分からなかったことです。
親子で大切なことを学ぶきっかけをくれたかぶと虫。今年はあなたも育ててみませんか?