子どもの歯が生えてきた時、乳歯から永久歯に生え変わる時、ママとして心配になるのが「歯並び」
「自分自身が歯並びが悪かったから、子どもにはそんな思いをさせたくない!」
そんなママも多いのではないでしょうか?
歯並びが悪くなることで、生じる問題は見た目だけではありません。
大半のママが「できることなら、我が子歯並びがキレイになりますように!」と思っているはず。
そこで今回は、歯並びが悪くなる原因や矯正法についてまとめてみました。
子供の歯並びのガタガタはなにが原因なの?
我が子の歯並びが悪いと、見た目や口内トラブルなど、ママとしては心配事が増えます。
どうしてガタガタになるのか、事前に分かっていれば予防できることもあるって知っていましたか?
この章では、歯並びがガタガタになるいくつかの原因についてみていきましょう。
遺伝
顔の形、骨格は遺伝的な要素が大きく、以下のような特徴がある場合、歯並びが悪くなりやすい傾向にあります。
- 顎や歯が小さい
- 顎の変形
- 歯の数が多い(または少ない)
歯の数が多い(過剰歯)や、歯の数が少ない(永久歯欠損)などは、原因がわかっていない部分も多いですが、遺伝的な要素もあるのではないかと言われています。
口呼吸
口呼吸をしていると、口の中が常に乾燥状態になります。
そうなると、唾液の分泌量が減り、細菌が増えることで虫歯になりやすくなります。
そして、その虫歯が元で歯並びが悪くなるケースが多いと言われています。
頬杖をつく
顎、主に下顎に対して、力が加わり、変形を起こし、歯並びが悪くなります。
姿勢が悪い
正しい姿勢で食事をしなかった場合、噛み合わせが悪くなり、その結果歯並びが悪くなってしまう場合があります。
爪を噛む癖がある
爪を噛むことで、歯が無理に押し出され、歯並びがガタガタになることも。
指しゃぶり
5歳以上の年齢で指しゃぶりをしていると、上の前歯が出っ歯になってしまう可能性が高くなります。
虫歯や歯周病
虫歯や歯周病等の口内トラブルが、歯並びを悪くする原因になると言われています。
そのほか、柔らかいものだけを食べていると、顎が正しく発達せず、歯並びに影響するケースなど、様々な習慣や癖が歯並びに大きく影響すると言われています。
子供の歯、前歯だけでも矯正した方がいいの?
歯の矯正は、基本的に保険適応外です。そのため、歯全体を矯正しようとすると、歯科医院にもよりますが、100万円前後かかる場合もあります。
また、歯全体の矯正は、数年単位で行われるため、時間も大幅にかかります。
そこで注目されているのが「部分矯正」
しかし、部分矯正は、出来る場合と出来ない場合があるって知ってましたか?
以下に、部分矯正出来るケースと出来ないケースの条件をまとめてみました。
部分矯正出来るケース
- 歯並びが軽度のガタガタ
- すきっ歯(すきっ歯...歯と歯の間に隙間がある状態のこと)
部分矯正出来ないケース
歯並びが重度のガタガタ
- 出っ歯
- 開咬
- 受け口
(出っ歯...前歯が前に突き出ている状態のこと)
(開咬...奥歯はかみ合わさっている状態なのに、前歯がかみ合わさってない、上の歯と下の歯に間が生じる状態のこと)
(受け口...上の歯と下の歯が逆にかみ合わさってしまっている状態のこと)
また、歯科医院によって、考え方は様々ですが、子どもの部分矯正はあまりオススメしていないところもあるようです。
理由としては、部分矯正は「見た目の問題を解消」するために行われることがほとんどだからです。
子どもの場合、歯並びが悪いのであれば、噛み合わせや虫歯などの観点から、矯正を行うべきで、その場合は全体的に矯正せざるを得ないケースが多いです。
それでも、部分矯正の方が...という場合は、かかりつけの歯科医に相談してみてください。
できることならキレイな歯並びに
いかがでしたでしょうか?
顎の大きさや、顔の骨格等、遺伝でどうしようもない場合を除き、歯並びがガタガタにならないようにすることが可能ということがお分かりいただけたかと思います。
特に、指しゃぶりや頬杖は、癖になるとなかなか治らないことが多いので、癖付く前に辞めさせたいところですね。
また、柔らかいものばかり食べさせないようにしたり、虫歯を予防するため歯のケアを怠らないようにすることは、年齢の低いお子様ほど、ママのサポートが必要です。
歯並びが悪いと、見た目だけでなく、虫歯になりやすい、顎が正しく発達しない、噛み合わせが悪くなることで、肩こりや頭痛、腰痛、体全体の歪みに繋がるケースも。
正しい歯のクリーニングを行うことや、正しい姿勢で食事することなど、日々の習慣の積み重ねが大切です。
将来、歯並びが悪いことで、子どもが困ることがないよう、ママとして、できる限りのことをしてあげたいですね。