みなさんは大黒1円札というものをご存知でしょうか。
もしかしたら教科書などでご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな大黒1円札について歴史やその価値などを中心に説明していきます。
大黒1円札とはどんな紙幣なのか確認をしよう
大黒1円札とは、日本銀行兌換銀行券、旧1円券とも呼ばれている銀行券です。
この大黒1円札は兌換銀行券のうちのひとつなのですが、まずは兌換銀行券とはなんであるか説明する必要があるでしょう。
兌換銀行券とは、お金の額面に対し発行人がいつでも正貨と引き換えるということを確約した銀行券のことです。
つまり、金や銀など実際に価値を持つものとの引換証のような働きをします。
昔は本当に金や銀を交換していたのですが、管理が大変なことや重さがあることから、金銀の引換証そのものが価値を代弁するようになりました。
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また、そういった引換証の類は銀行券に変わり、兌換銀行券という形に落ち着いたのでした。
表面のデザインは大黒天が描かれ、裏面には彩紋があしらわれています。
1885年から流通し始めたと言われており、1958年に完全に廃止されました。
実はそれより前に事実上廃止されていたとの説がありますが、確かではありません。
大きさは78ミリメートル×135ミリメートルで、なんと現在も使用可能です。今の所使用可能な紙幣として最古の紙幣であると言えます。
デザイナーはイタリア人のエドワードキヨッソーネという人物が努めました。兌換銀行券と書いてあり、現在使用可能なのですが、現在は兌換銀行券としての価値を失っており、金や銀と交換することはできません。
コレクターからも非常に人気が高い銀行券なので普通に使ってしまうのはもったいないことと言えるでしょう。
大黒1円の価値はどのくらい
大黒1円札は現行で使用できるため、1円の価値は確実にあります。
しかしながらその希少価値や歴史的価値も相まってプレミア価値が付き、非常に高い値段で取引される傾向にあります。
この大黒1円札は40,000円から300,000円ほどで取引されています。
額面から考えたらものすごい価値ですよね。
ほかにもプレミア価値を上げるものとして、エラープリントや珍番号と呼ばれる種類の紙幣があります。
エラープリントというのは、お札を刷る段階で何らかの事故が起こり、正常な柄が印刷されなくなってしまった紙幣のことです。
こういった紙幣は高く売れる傾向にあります。また、珍番号というのは、お札の発行番号のうち、ゾロ目であったり階段状であったりなど、珍しい配列を持っているもののことです。
こういった珍番号の紙幣についても高値で取引される傾向にあります。
このように、大黒1円札の中にも注意してみると高い価値を持っているものがあります。
自分で見てもわからない!といった方は鑑定に出してみることもおすすめです!このように大黒1円札は非常に人気の高い紙幣ですので高い価格での取引が期待されます。
大黒1円札はどこで売れるの?
大黒1円札を売却したいならどうすれば良いか、その答えをお教えしましょう。
基本的に古銭の売却を希望しているなら古銭取り扱いショップやインターネット上のオークションサイトやフリーマーケットサイトなどを利用するという方法が挙げられます。
それぞれのサービスにはメリットとデメリットがあるので、そこは気をつけなくてはならない点です。
例えば、古銭取り扱いショップのメリットとしては、その場で鑑定してもらうことができることや、その場で買い取ってもらうことができることなどの手軽さ、信用性があります。
実際に古銭の価値に全く知識がない方でも古銭取り扱いショップに行けば正確にその価値がわかることが多いと言えます。
一方デメリットとしては実際に足を運ばなくてはならない点や、店舗によって買取価格にばらつきがあるので一番高く買い取ってもらうにはいくつかのショップを回らなくてはならないなど、労力がかかる点です。
実店舗がないけれど、古銭の買取を行っている業者であれば出頭査定や宅配査定などもおこなっていますので上手に利用をしてみましょう。
古銭買取業者の査定は無料です。
大黒1円札まとめ
大黒1円札は現在でも使える最古の紙幣です。
そのまま使ってしまうのはもったいないですが、こんなにも昔の紙幣が今でも使えるなんて面白いですよね。
手持ちの大黒1円札の処分を考えるなら、まずは古銭買取業者に価値を査定を依頼することをお勧めします。