近年、小さく力のない子どもを狙った犯罪が後を絶ちません。
我が子を守るために、親が出来ることは何でしょうか?
我が子を守るための対策の一つとして挙げられるグッズが「防犯ブザー」です。
フックのようなものを外すと大きな音がなるといった仕組みのものが一般的で、現在その種類はキャラクターものから、本格的なものまで様々です。
今回は、そんな防犯ブザーの使い方について学んでいきましょう。
子供が防犯ブザーを使う時に注意するべきことは?
子どもが防犯ブザーを使う時に、親としてどのような点に注意するべきなのか!どのような点について伝えておかなければならないのか!
そういった点についてまとめてみました。
防犯ブザーの大切さを教えておく
子どもにとっての防犯ブザーが、「大きな音がなるおもちゃ」であってはいけません。
自分の身を守ってくれるもの、いざという時に役に立つものであることをまず教えましょう。
定期点検を行う
万が一の時のための防犯ブザーなので、普段使用することがないと、ついつい忘れてしまいますが、放っておいても電池は無くなります。
いざという時に使えなければキーホルダー同然で、防犯ブザーとしての役割を果たしません。
定期的に点検を行い、きちんと動作すること、音がなることを確認しておきましょう。
リハーサルを行っておく
持っているだけで、使い方が分からなければ、何の意味もない防犯ブザー。
できるだけ実践に近い形でリハーサルしておくことをおすすめします。
「こうすると音がなるんだよ」という使い方の説明だけでは不十分です。
怪しい人に腕を掴まれたり、声をかけられた時の想定を親子できちんとしておきましょう。
子供に正しい防犯ブザーの使い方を教えよう!
子どもに防犯ブザーの使い方を教える際に必ず伝えるべきポイントをまとめてみました。
登下校時はいつでも音が鳴らせる状態にしておくこと
特に、一人で登下校する時や、少し人通りが少ない道を通らざるを得ない時、暗い道を歩く時などは、しっかりと握りしめ、いつでも音を鳴らすことができる状態にしておくように教えます。
これは、すぐに防犯ブザーを作動できるという点だけでなく、仮に犯人から目をつけられても、すぐ助けを呼ばれるかもしれないと犯人に思わせることができるという点においても有効的です。
辺りを見回しながら歩くこと
上記のポイントに加え、辺りを見回しながら、不審な人や不審な車がいないかどうかを確認しながら歩くことも、子どもに伝えておくべきポイントです。
本を読むなど、何かをしながら歩いていると不審な人や車に気づくのが遅れ、防犯ブザーを持っていたとしても、鳴らす間も無く犯罪に巻き込まれる可能性があるからです。
首からは絶対下げないこと
防犯ブザーを持ち歩く姿として、よく見かけるのが、ランドセルの横のフックに防犯ブザーをかけたり、首から下げている子どもたちがいます。
しかし、それは絶対NG!であることを子どもに伝えておかなければいけません。
ランドセルの横のフックでは、いざという時、とっさの時に手が届かない可能性が高いからです。
また、首から下げていると、犯人が音を止める際に首を絞められる可能性があるからです。
そういった危険性があることを子どもにもきちんと伝え、出来ればランドセルの肩ベルト部分に付けるのが良いでしょう。専用のグッズもありますので、一度ネット検索してみてください。
防犯ブザーに頼りすぎはダメ!
いかがでしたでしょうか?
防犯ブザーの大切さ、使い方、そのシミュレーション方法など、お分かりいただけたかと思います。
しかし、防犯ブザーで全ての犯罪から我が子を守れる訳では当然ありません。
防犯ブザーを鳴らすような事態は、すでに最悪の状態の手前である事が多いでしょう。
そうならないために、まず不審な人や車に近づかない、そのような不審者が狙いやすい時間帯に一人で外を歩かない、少し遠回りになっても、できるだけ人通りが多い道を通る...など、それ以前にできる防犯対策は多々あります。
防犯ブザーは、最後の砦です。
できれば、防犯ブザーを使用しなければならない事態は避けたいですよね?
そのためにも、子どもたちに日頃から防犯意識を高く持つことの大切さを教えていく事が必要です。
また、自然災害や交通事故についても同じ事が言えますが、油断した時や警戒を緩めた時ほど、その被害にあってしまう場合があります。
「万が一に備える」という意識は、継続して持っておかなければ意味がありません。
防犯ブザーを子どもに持たせれば終わり!ではないという事です。
子ども自身も「防犯ブザーがあるからOK」では、持っていてもあまり効果はないでしょう。
その使い方、使うべきシーン、防犯ブザーの持ち歩き方を、忘れないように、日常生活の中で防犯ブザーについて見直す時間を作ることをおすすめします。
たった一つの命です。
我が子を悪質な犯罪者から守るために、出来ることを怠らないようにしたいものですね。