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愛犬のための防災対策。災害に備えてやっておくべきことは?

災害は突然やってきます。

東日本大震災が起きたのは平日の昼間でした。

自宅にいなかった飼い主さんも多く、一旦は避難したものの愛犬が心配になり避難させるために自宅に戻ったところ、津波に巻き込まれてしまったという方もいらっしゃいました 。

飼い主は愛犬と常に一緒に行動していられるわけではありません もし、外出先で緊急避難を余儀なくされれば愛犬は取り残されてしまうこととなります。

東日本大震災の際にも、自宅に取り残されたり飼い主さんとはぐれてしまったケースは多数発生してしまいました。

はぐれた犬たちがあてもなく彷徨っているのを報道番組などで目にして心を痛めた方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな万が一の時のために、私たち飼い主が備えておくべきことを見ていきたいと思います。

愛犬の災害対策。もしもに備えて安全性の確保を

災害を想定する場合に、避難よりも先に考えなくてはいけないのが安全性の確保です。

たとえ避難用袋を用意し準備万端に備えていたとしても、家の中で動けなくなってしまってはどうしようもありません。

家具の固定などは地震対策としてされている方も多いと思います。

愛犬のためにも、家具やテレビなどの固定はしておいてね。

ただ、その他にも危険はたくさんあります。

例えば、地震が発生した時に棚の上で上に物を載せていたり、扉が開いてしまえば中のものは下にいる私たちや愛犬に降り注いできます。

もしケージの側の窓ガラスが割れれば、愛犬にガラスの破片が降り注ぐかもしれません。

そうでなくても割れたガラスや食器は怪我の元ですし避難の妨げにはなりますので、犬がいたずらする心配のない扉でもロックすることを心がけ、ガラス窓には飛散防止フィルムなどを貼って対策しておきましょう。

また犬を屋外で飼われている方は、ブロック塀なども倒れる可能性がありますので、

犬小屋の場所にも注意してあげてくださいね。

自宅の安全を確保することは、愛犬を災害から守るためにも最も重要なことと言えます。

まずは愛犬のため、というだけでなく、人間のためにも自宅の安全が確保できるように対策を整えましょう。

犬の災害対策で必ず確認をしたい!首輪の重要性

災害の発生時には、私たちもですが愛犬もパニック状態に陥ってしまっている可能性が高いですよね。

たとえ災害発生時に一緒にいたとしても、パニックになった愛犬が飛び出して行ってしまいはぐれてしまうこともあるのです。

そして愛犬とはぐれてしまった場合でも、飼い主自身が愛犬の救護に行けるとは限りません。
 特に室内で飼っている場合は、お散歩の時以外首輪を外しているという方も意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか。

もしは、ぐれた時に首輪そのものをしていなかったり、していても名前や連絡先の書いていない首輪では保護してくれた人は飼い主に連絡することができませんよね。

実際に東日本大震災の時にも、せっかく生き延び保護されたにも関わらず飼い主さんと連絡が取れなかったケースが多数発生しました。

「首輪の跡がつくから。」「(鑑札が)かわいくないから。」なんて理由で愛犬と生き別れになるなんて悲しすぎます。

確かに見た目は悪いかもしれませんが、鑑札や狂犬病予防注射済票の装着は本来義務付けられているものです。

つけていれば愛犬が保護された時にも連絡がつきやすくなります。

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首輪に付けるタイプの鑑札入れや迷子札もありますので是非工夫してつけてあげてくださいね。

首輪がどうしても嫌という場合にはマイクロチップを埋め込むという方法もあります。

マイクロチップは直径2 mm 長さ12 mm 程度の円筒形のもので、飼い主の氏名や連絡先などの個人情報が15桁の番号で登録されています。

手術などは必要なく、獣医師が注射器で首元に埋め込むだけですのですぐに家にも帰れます。

体内に埋め込むことによる炎症などの健康被害も懸念されてはいますが、マイクロチップ埋め込みの義務化は改正動物愛護法の可決により2022年6月までに施行されることとなっており、施行後に販売される子犬や子猫には埋め込まれることが決まっています。

もしこれらの対策がきちんとできていれば万が一はぐれてしまったとしても、愛犬が保護してもらえれば速やかに連絡を取り再会することができますよね。

マイクロチップを埋め込んでいたとしても、首輪に名札はつけて置いたほうが安心です。

室内に居るときも、いつ災害が起きるかわからないのでできる限りつけておきましょう。

災害に愛犬を守るため。しつけの重要性を確認しよう

災害時となれば避難先に向かうだけでも多くの人と接することとなります。

避難所の混雑具合はニュースなどを見てもお分かりですよね。

そして集まった人がみんな犬を好きなわけではありません。

犬に対して強い恐怖心や嫌悪感を持つ人や、アレルギーを持つ人も世の中には多くいるのです。

また災害時には過度なストレス状態に置かれますので、普段は寛容な人でも些細なことが気になりトラブルになることもあります。

家の中で家族と過ごすだけなら良いかもしれませんが、避難所で大勢の人間と一緒に行動するとなると犬も社会の一員としての適性を持たなくてはいけません。

  • 普段から無駄吠えをさせない。
  • ケージやキャリーバッグの中ではおとなしくすることを覚えさせておく。

など基本的なしつけができていれば、その分トラブルを減らすことが出来ますよね。

日ごろからこんなキャリーを使ってみるのもおすすめ

リュック型のキャリーですが、ゲージにもなります。

あまりゲージを利用していないご家庭であれば、キャリーとして用意をして時々おうちでゲージとして利用しておけば、災害時もいつも使っているキャリーとゲージなので愛犬も警戒せずに済みますよね。


避難生活は愛犬にとっても、いつもと違うストレスの大きな生活となります。

知らない人がたくさんいる中、狭い場所でじっとしていなくてはいけないのです。

もし、普段何をしていても許されるような環境で飼われている犬であればなおのことです。

きちんとしつけていれば愛犬自体にかかるストレスも軽減されます。

甘やかしているばかりでは、いざという時に愛犬に耐えがたい苦痛を与えてしまうかもしれないことも覚えておいてくださいね。

災害に備えたペット用品の備蓄

災害時には何よりも人が優先されます。

食料も物資も人が優先です。

それでも満足のいく食事を摂ることすら難しいのが避難生活ですよね。

自分たちの食料や生活用品もままならない状況で、ドッグフードやペット用品を手に入れることは困難です。

たとえ一緒に避難できたとしても愛犬の世話やフードの確保などは、原則飼い主さんが自分の責任で行わなくてはいけません。

自分たちの避難用袋だけでなく愛犬用の避難用袋もきちんと用意しておかなくてはいけないということですね。

日常的に使用しているペット用品は基本的にも避難先でも必要なものといえます。

ココがポイント

具体的には、最低でも5日分のフードやお水、食器、薬、ケア用品、首輪、リード、ケージ、キャリーバッグなどです。

これらの必ず使うものはすぐに持ち出せるように準備しておきましょう。

また、飼い主さんと一緒に写っている愛犬の写真も用意しておくと良いですね。

写真があれば万が一離ればなれになってしまった場合にも捜索の役に立ちますし、発見された時にも飼い主であることを証明しやすくなります。

まとめ

災害時の犬の取り扱いについては、各自治体の地域防災計画に同行避難について記載されていたりペット救済マニュアルが作成されていることもあります。

事前にこれらを確認しておけば、災害時に愛犬を連れてどう行動すれば良いのか迷わずにすみますよね。

また、避難場所へなどへのルートも愛犬と向かう場合に支障がないかきちんと確認しておきましょう。

いつものお散歩ルートに入れておけば知らない道を通るより犬の動揺も少なくて済むでしょうし、慣れた道なら自分自身も慌てずに移動することができますよね。

ただし、必ずしも愛犬と一緒に避難できるわけではありません。

人命最優先のために愛犬を自宅に残したまま避難しなくてはいけない場合や不測の事態によりはぐれてしまう可能性があることも、きちんと想定しておかなくてはいけないのです。

そうした最悪の場合をシミュレーションしておくのも、災害発生時に愛犬にとって最善の方法を選ぶためには大切なことです。

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