夏ですね!
夏といえば、スイカやアイスもそうですが、土用の丑の日のうなぎも有名です。
土用の丑の日を、ウナギを食べる日として何となく知っていても、由来や言葉の意味まで考えた事ない人が多いのではないでしょうか。
「土用の丑の日」について、今まで知らずに何となく過ごしてきたけれど、子どもに聞かれて答えられなかった!なんて事にならないように、パパママは事前に、こそっと勉強しておきましょう。
...ということで、今回は「土用の丑の日」に焦点を当ててみたいと思います。
そもそも土用の丑の日ってなに?
大人でもきちんと知っている人が少ない「土用の丑の日」
「土用の丑の日」を説明する為には、まず「土用」「丑の日」を、分けて説明します。
土用とは
昔は、季節を24分割しており、それぞれの季節の節目が「立春」「立夏」「立秋」「立冬」といい、その日を境に暦の上で季節が変わるとされていました。
その「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前18日間を「土用」と言うそうです。
丑の日
今でも残る「十二支」といつ年の数え方。実は、年だけでなく方角や月日を数える際にも使われていたそうです。
12日ごとに、それぞれの干支が回ってくる数え方なので、土用の期間18日に対して、丑の日は1日だったり、年によっては2回回ってくるようになっています。
「土用の丑の日」については理解していただけたでしょうか?
ではなぜ土用の丑の日にウナギを食べるのでしょうか?諸説あるそうですが、代表的なものをご紹介します。
土用の丑の日にウナギを食べる訳
江戸時代に、夏にウナギが売れないことを悩んだ鰻屋さんが、平賀源内に相談しました。
当時ウナギは冬が旬で、夏はなかなか売れ行きが伸び悩んでいたからです。
ちなみに、平賀源内といえば、江戸時代さまざまな発明をし、医者、地理学者、浄瑠璃作家など、たくさんの肩書きを持った天才です。
相談された平賀源内は、鰻屋さんに「本日丑の日!」という貼り紙をしてアピールするよう助言します。
(丑の日に「う」のつく食べ物を食べて元気になろう!」という売り出し方だったようです。少しこじつけ感がありますよね(笑))
その助言通り、貼り紙を貼ったところ、これが大成功し、他の鰻屋さんもこぞって真似た事が「土用の丑の日」の始まりとされています。
近年のバレンタイン文化と似通ったところがありますよね。
(バレンタインにチョコレートを送る文化は、日本の会社がチョコレートを売るために始めたとされています。)
土用の丑の日を子供にわかりやすく教えるにはどうするべき?
上記の説明で、大人のみなさんは、理解していただけたかと思います。
...が!子どもに分かりやすく説明するにはどうしたら良いか?
「自分で調べなさい」と言ってしまうのは簡単ですが、親ならば子どもが純粋に疑問に思っている事について説明してあげたいですよね。
この章では、子どもへ分かりやすく説明するコツをご紹介します。
まずは書いてみる!
「どようのうしのひ」と耳で聞くと、子どもはおそらく「土曜の牛の日」と頭の中で変換するでしょう。
なのでまずは「どようのうしのひ」が「土用の丑の日」という書くところから説明してあげましょう。
言葉を分解する
前章で筆者が説明したように「土用」「丑の日」を分けて説明してあげます。一つ一つゆっくり説明するのがポイントです。
図やカレンダーを使用する
「土用」を説明する際には、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の説明が不可欠です。
その際言葉がたくさん出てきては、子どもが混乱してしまうので、円を描き、その円を4分割して説明します。
土用の18日間に関しては、カレンダーを用いて説明すると分かりやすいでしょう。
疑問に思うことは良い事
いかがでしたでしょうか?
土用の丑の日、ご自身のお子様に説明できそうですか?
筆者もこの記事を書くにあたり、きちんと調べてみて、土用が夏だけではない事や、18日間という期間がある事など、あらためて勉強になりました。
子どもは何でも疑問に思う生き物です。その際、大人でも知らなかった事や、大人が曖昧に覚えていた事も出てくるかもしれません。
そんな時は一緒に調べて一緒に勉強しましょう。たとえ知っていても「何でだろうね?」「どうしてだろうね?」と一緒に調べて導いてあげるのも良いですね。
知らないことを知っていくことは、子供の成長にとても良いですし、大人も脳が活性化されるので一石二鳥ですね。
子どもの素朴な疑問は、大人が今まで、何となく知っていたけれど...なんて事も詳しく知る良い機会になるかもしれません。
ちなみに。
2017年は土用の丑の日が2回ありましたね。
土用の丑の日には家族みんなでウナギを食べながら、子どもに説明してあげても良いですね。
みなさん、良い土用の丑の日をお過ごしください。v