からだ

思春期に出来やすいニキビを少しでも作らないための健康的な食べ物の取り方

早い人だと、小学校高学年ころからできやすくなる思春期ニキビ。

テレビのCMでは、ニキビを直すのには洗顔や塗り薬がいいということで

色々な品物が大きく宣伝されています。

 

確かに、すでに出来てしまったにきびを早く直すのには、洗顔や塗り薬が効果的です。

しかし、「一度よくなっても、またできはじめた」という場合や、「ニキビができたら直すのではなく、できないようにしたい」という場合、どうしたらいいのでしょうか?

  

ニキビを直すには、まずはニキビを知るべし

どうしてニキビができるのか知っていますか?

簡単に言うと、何かの原因で毛穴が詰まってしまい、

そこにアクネ菌というばい菌がついて炎症が起きるのがニキビの正体です。

 

そのなかでも、思春期ニキビといわれているものについて説明しますね。

 

小学校の高学年ころから、身長を伸ばしたり、子供から大人の体に変化するために働く、成長ホルモンとよばれるものがたくさんでるようになり、その働きの一つに、皮脂(毛穴からでる脂)を増やすということがあるためなのです。

皮脂が増えることによって、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができるというわけです。

小さい頃はきれいな肌だったのに、大きくなるにつれて変わってくるのは、そう言った理由があるんですね。

思春期に増える食事の量。ニキビの原因を作る食べ物はこれにあり!

思春期にニキビができやすくなるもうひとつの理由が、「食事」にあります。

男子なら、急に背が伸びたり体つきががっちりしてきたり、女子なら身長が伸びるとともに女性らしい体つきになってきたりしますね。

このような体を作っていくためには、たくさんの栄養が必要になります。

 

これは、ちょうど中学生になってクラブ活動を始めたりする時期と重なると1回の食事でびっくりするほどの量を食べたりするようになることからもわかります。

体が必要とするので、自然に食事の量が多くなるのです。

 

でも、ここで気を付けたいことがあります。

成長するために栄養は必要だけれど、とりすぎるとニキビができやすくなったり、体調が悪くなったりするものもあるので、これから書くような食べ物は食べすぎないように気を付けてくださいね。

揚げ物、油を多く使ったもの 天ぷら・フライ・唐揚げ・とんかつなど
脂の多いもの 霜降り肉・バラ肉など
ファーストフード ハンバーガー・フライドポテト・フライドチキンなど
スナック菓子 ポテトチップス・油で揚げてあるスナックなど
甘いもの チョコレート・ケーキ・クッキー・アイスクリーム・菓子パンなど
インスタント食品・レトルト食品 カップラーメン・インスタントラーメンなど
炭水化物と油・脂の組み合わせ ラーメン・チャーハン・クリームソースのパスタなど

 

簡単にすると

  • 脂(動物性のもの)ラード・ヘット・バターなど
  • 油(植物性のもの)サラダオイル・てんぷら油など
  • 砂糖 グラニュー糖・白砂糖など

 

この3つ、

または3つを組み合わせたもので作られた料理やお菓子をとりすぎないことがポイントです。

 

それともう一つ、気を付けたいのが今はやっている激辛フードやトウガラシなどの刺激物と呼ばれている辛いもの。

「代謝を上げる効果があるから」と、なんにでも大量に振りかける人がいますが、刺激の強いものは胃に負担がかかります。

 

とりすぎると体調を崩したり、それに伴って成長ホルモンのバランスも崩れたりするので、やはりニキビができやすくなる原因の一つです。

使うなら少し…と覚えましょう。

  

思春期のニキビを作らないための食べ物の食べ方。食材取り入れ法

 キビを直すためにも、できにくくするためにも、食事に積極的に取り入れるとよいものをご紹介します。

 

ビタミンAを多く含むもの(肌の新陳代謝を正常にし、肌荒れを直す) ニンジンやホウレン草などの緑黄色野菜・レバーなど
ビタミンB1を多く含むもの(糖質を分解する) 豚肉・玄米・ウナギなど
ビタミンB2(脂質を分解する) 納豆・ヨーグルト・ノリなどの海藻類
ビタミンB6(肌の代謝を整えてくれる) 背の青い魚(サバ・マグロ・サンマなど)豚肉・サツマイモ
ビタミンC(皮脂の分泌を抑える・酸化するのを防ぐ) 果物(オレンジ・レモン)パプリカ・ピーマン・イモ類
ビタミンE(ホルモン全般のバランスを調整する) アボカド・ゴマ・アーモンドなどのナッツ類
亜鉛(肌の代謝を整えてくれる) かき・牛肉など
食物繊維(便秘・腸内環境の改善) 大麦・豆類・ごぼう・きのこ

 

このような食べ物を、バランスよく、あまり油を使わず調理して食べるようにすると、ニキビがよくなるだけでなく、便秘が改善されて肌もきれいになり、体調も良くなるなど、いいことづくめです。

炭水化物自体は、体や頭を動かすエネルギー源になるので、極端に制限してはだめです。

質の良いものを選んで、量に気を付けて食べるようにすれば大丈夫です。

 

玄米や胚芽米なら、ビタミンやミネラルもバランスよく取れるのでおススメです。

 

市販されているパンは、おいしくするために砂糖や油脂類が多く使われています。

たくさん食べたり、おやつ代わりに毎日食べたりすると、ホルモンのバランスがくずれやすくなり、皮脂が増えてニキビの原因になるので、たまに食べるくらいにしましょう。

  

まとめ

思春期に入って、成長ホルモンが増えるとともに、ニキビはできやすくなります。

しかし、体にいい食物をとることや、生活習慣を見直すことなどによって、ニキビのできにくい、できても治りやすい体質に変えていくことができます。

 

「ニキビが出来たら直せばいい」のではなく、「ニキビができにくい」ようにすること。

治療より予防することが重要です。体の中から変えていくことが大切なのです。

 

おまけ

ニキビをできにくく、治りやすくするポイント3つ

まめに洗顔するなどのケアはもちろん必要ですが、以下の3つも重要です。

1.よく眠る

「よく眠ることは、お肌にいい」って聞いたことありませんか?

夜の10時から2時の間は、肌の再生力が一番高いと言われています。

ですから、この時間帯に眠っていると、肌がきれいになるだけでなく、ニキビの治りもよくなります。

 

でも、クラブ活動があったり、テスト勉強があったり、見たいテレビがあったりと、毎日早寝するのはちょっとたいへんですね。

だからといってあきらめることはありません。毎日は無理でも、特に何もない日は、できるだけ10時にはふとんに入って休むような習慣を身につけましょう。

それだけでも肌は変わってきますよ。しっかり眠ることは、肌だけでなく体にも心にもとてもいいことですから、覚えておいてくださいね。

2.朝食をしっかり!

便秘をすると、肌荒れしやすくなるのは知っていますね。

逆に、便秘が治ると、体の中のいらないものが排出されるので、肌がきれいになりますし、ニキビにも効果があるのを知っていますか?。

 

便秘を直すためには色々な方法がありますが、まず、バランスのいい朝食をとることから始めましょう。

朝食を抜いてしまうと、体の働きが目覚めません。朝食をしっかり食べるには早起きすること。

早起きするには早く寝ること。規則正しい生活が大事です。

3.ストレスを軽くする

ニキビを作らないようにするためには、減らした方がいい食べ物は、実は一番好きなものだったり、食べたいものだったりしませんか?

 

いくらニキビを直すためとはいえ、極端に制限してしまうと、ストレスになって、精神的にもよくないので、かえって悪化させてしまうことにもなりかねません。

絶対に食べてはダメということでなく、自分の体と相談しながら、適量を探していくようにしましょう。

(ただし、症状がひどいなら一度まず止めてみて、様子を見てみる必要があります。)

 

すっぱりやめてしまえるのは一番いいことだけど、今まで大好きで食べていたものはそう簡単にやめられませんよね。

ですから、毎日食べていたなら、1日おきにして様子をみてみるとか、ちょっと頑張って3日おきにしてみるとか、できれば1週間に一回、食べていい日を作るとか。

 

肌の調子を見ながら、自分の体と相談しながら、「このぐらいなら食べても大丈夫!」という量を覚えることが大事です。

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