生後2か月頃から始まる予防接種。予防接種の病院通いは1~2歳くらいまでに集中し、落ち着くと次の予防接種間まで期間があくことになります。
そして、つぎに行う予防接種と言えば、3歳過ぎて接種する日本脳炎です。
しばらく予防注射をしていなかったから、副反応はどういうものだったのか忘れたしまった人。日本脳炎の予防接種の副反応を知りたい人。
お子さんが摂取する前に確認をしておきましょう。
日本脳炎の予防接種の接種時期は?
3歳以上7歳6か月未満に計3回の摂取を行ってください。
2回目は1週間以上間隔をあけ、3回目は6か月以上あけてください。摂取後に間隔をあける必要があるので、計画を立てて、摂取してください。
計3回接種後は、9歳以上13歳未満で2期摂取があります。忘れないようにしましょう。
予防接種の副反応とその対処法とは
日本脳炎の予防接種の副反応
- 3日以内の発熱…確率18.7%
- 摂取部位の発赤、腫れ…確率8.2%
- 30分以内にアレルギー反応(発熱、顔や手足の腫れ、咳、蕁麻疹、顔色が悪い、ぐったしている)…極稀 即病院へ
予防接種後、安静にし、子どもの様子を見守ってあげましょう。入浴をしても大丈夫です。摂取した部分を強くこすらないように入浴してください。
副反応で腫れや熱が発症し、3日で治るようでしたら問題ありません。子どもの体にウイルスを入れるのですから、体がウイルスの免疫を一生懸命作っている証拠にもなります。
腫れた場合強くこすらないように注意します。発熱の場合は脱水症状にならないように、こまめに水分をとってください。大体3日程度で治ります。発熱や腫れが3日以上続く場合や、痙攣やぐったりする等の症状があれば病院へ。
重症なのか、病院へ行くべきなのか悩んでしまうようなら、予防接種を受けた医療機関か、小児救急電話相談(♯8000)に電話相談してください。
とても稀なケースですが、副反応によって治療が必要になった場合や、障害が残って日常生活に支障が出るような場合は、予防接種健康被害救済制度がありますので、支給を希望される場合は市町村に申請をしてください。
そもそも、日本脳炎とは
日本脳炎は豚の中で増えたウイルスを蚊が媒介する病気です。
世界の暑い地域で流行する病気でしたが、地球温暖化により暖かくなってきた日本でも、注意が必要です。
症状は7~10日の潜伏機関の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、痙攣の症状を示す急性脳炎(1000~5000人に一人)になります。脳炎の他に、無菌性髄膜炎や夏風邪の症状で終わる人もいます。死亡率は15%ですが、神経の後遺症を残す率は50%あります。
日本脳炎は予防接種をすることで、ほとんど発症しません。
まとめ
日本脳炎は発症した場合の治療薬がありません。
感染しても、発症しない確率が高いのですが、発症すると死亡、神経の後遺症が残る可能性が高い感染症です。
予防をするには、ワクチン接種が効果的です。日本脳炎は定期接種となっており、無料で受けられます。子どもが3歳を過ぎたら、日本脳炎の予防接種の計画を立てましょう。