端午の節句に準備するものといえば「兜」ですよね。
でも、兜と一口に言っても、現在たくさんの種類の兜が売られていています。
「種類が多すぎて、どれを選べば良いかわからない!」と思っているのは、あなただけではありません。かく言う私も、初の男の子ということで、いろんな情報を集め、かなり吟味して買いました。
その時の経験や情報も加え、最新の兜事情について調べてみました。
端午の節句、地域によってこんなに違う!?「兜」は兜でも…
そもそも、兜にはいろんな様式や製法によって違いがたくさんあることを、ご存じですか?
特に代表的なものとして「京甲冑」と「江戸甲冑」の2つが挙げられます。
ここでは、その代表的な2つの違いをまとめてみました。
京甲冑
読み方は「きょうかっちゅう」と言い、「京」の字から連想される通り、京都の貴族の文化から生まれたものです。
金属がたくさん使用されているきらびやかなデザインが特徴的です。
装飾のための金具や、金箔がさまざまなところに、あしらわれています。
優雅、高貴といったイメージで作られています。
江戸甲冑
読み方は「えどかっちゅう」と言い、武士社会で生まれたものです。
京甲冑が、見せ物としての、役割が大きかったのに比べ、江戸甲冑は、実用性を重視したデザインのものです。
天然の素材を活かし、シンプルかつ力強さが特徴的です。
この代表的な2つの他に、最近では戦国武将スタイルのものや、京甲冑と江戸甲冑を参考にしつつ、現代の素材を使用したデザインのものなどがあります。
それらは通称「新型甲冑」と呼ばれていて、今の時代に沿った新しいタイプのものが出ています。
あなたは誰推し?男の子に人気の武将兜5選!
前章で説明した「新型甲冑」の中でも、最近人気は、やはり戦国武将スタイルのものです。
その中でも特におすすめの、武将兜を5つご紹介します。
伊達政宗
不動の人気を誇っているのが、伊達政宗。特徴は何と言っても三日月型の前立です。
出羽国と陸奥国を治めた伊達家17代目。幼い頃に病気で片目を失明して、隻眼となったことから「独眼竜」(片目の英雄)の異名を持っている武将です。
戦略的で、頭脳明晰とも言われた武将にあやかりたいということで、伊達政宗の武将兜を選ぶママもいます。
上杉謙信
伊達政宗と並び、二大人気武将兜と言えば上杉謙信です。
戦国最強とも言われ、「軍神」の異名を持つ戦国武将です。
強いだけでなく、敵の武田信玄の領民のために、塩を送ったとされる逸話が残っていて、義理人情に厚い武将だったと言われてきます。
そんな上杉謙信のように、情に厚い子どもになりますようにと願いを込めて、武将兜を購入するお家も少なくないです。
徳川家康
天下分け目の戦いを制し、江戸幕府を開いた徳川家康。
特徴は、シダの葉をあしらった兜です。シダの葉は、常に緑色をしていて、枯れることがないそうで、長寿を表す葉とも言われています。
徳川家康の兜を選ぶママは、健康で長生きしてもらいたい気持ちをもって選んでいるとも言えます。
織田信長
戦国一の切れ者、織田信長。誰もしたことのないことにもチャレンジしていく姿勢を持った武将です。
あと一歩のところで天下統一はなりませんでしたが、そのチャレンジ精神や、何事も怖れない精神力を我が子にも!というママから支持されている武将兜です。
直江兼続
上杉氏の家老であった戦国武将です。
「愛」の字をかたどった兜が特徴的です。
トップに立つ実力がありながら、常に上杉氏を支えた直江兼続は、その兜の字の通り「愛」に生きた男と言われています。
大切な人を守り抜く心に共感するママから選ばれる武将兜です。
我が子に願いを込めて
兜の種類もさまざまあることが、わかっていただけたかと思います。
現在では、今までの兜と違い、木やガラスで作られた兜も、人気を上げてきています。
木でできたものは、全体的に軽くできているので、小さな子どもが誤って落としてしまっても安心です。
ガラスで出来たものに関しては、参考にするデザインは同じでも、全く同じものというのはこの世に存在しません。つまり世界で1つのものになります。
ただ、オーダーする場合は、出来上がりまで時間がかかることも、ありますので、早め早めに注文をしておきましょう。
我が家も散々悩み、パパや両家両親とたくさんのお店を回りましたが、最終的にこのガラスの兜に行き着きました。
通常お店で売られている兜が置けるスペースがうちにはなかったので、少し小さめだが、世界に一つというところに惹かれて購入しました。
ガラスと言っても、厚みがありますので、そう簡単には割れません。
ただ、落ちてしまった場合のこと考えて、をあまり高いところには置かないほうが良いでしょう。
我が子に送る大切な兜ですから、パパともよく話し合って、大切な思いを込めて送ってあげましょうね。
お店での下調べの前に、兜や五月人形についてのいろいろな情報を見ておくと下調べの際にチェックすべき事が分かりやすくなります。→人形豆知識