子どもが幼稚園や小学校に行き始めると心配なのが、病気を移したり移されたりすること。
特に男の子は、身体が弱いと言われているため、心配なママも多いですよね。
その子供の病気の一つとして挙げられるのが「おたふくかぜ」
おたふくかぜの正式名称「流行性耳下線炎」といい、耳の下あたりの唾液腺が腫れ、そのことにより顔全体が腫れぼったく見えることから「おたふくかぜ」と呼ばれています。唾液腺の腫れ以外に、発熱、頭痛、喉の痛みなどを伴う病気です。
男の子は「おたふくかぜ」は思春期までにかかっておいた方が良いことは知っていますか?思春期以降に「おたふくかぜ」にかかってしまうと睾丸炎・難聴などのリスクも出てしまします。
今回はその「おたふくかぜ」について詳しく見ていきましょう。
おたふくかぜ、予防接種を受けていればかからない?
生後2ヶ月ごろから、さまざまな予防接種を受け始めます。
その中で、おたふくかぜは任意接種、つまり有料でほとんどの地域が国からの助成がない予防接種です。そのため、予防接種を受けさせていない親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
予防接種は、接種したからと言って100%感染を防止できるものではありません。
しかし、予防接種によりウィルスを身体に取り込むことで抗体ができます。抗体があれば、もしおたふくかぜにかかってしまった場合でも、軽度でおさめることができます。
おたふくかぜを思春期以降に発症すると大変とされる理由とは?
乳幼児の頃に予防接種をせずに、思春期以降おたふくかぜにかかってしまった場合は、どんなリスクがあるのでしょうか?
睾丸炎
男性が思春期以降、おたふくかぜにかかってしまった場合、合併症として睾丸炎にかかってしまうケースがあります。
睾丸炎は、睾丸が赤く腫れ、痛みを伴う病気です。
通常、睾丸の片側だけに症状が出るとされているため、将来の不妊の心配は少ないですが、重症化しないためにも、思春期10歳以前に予防接種を受けることをおすすめします。
そのほかの合併症
睾丸炎のほかにも、骨髄炎や難聴などの合併症を引き起こすケースがあります。また、妊婦さんがかかってしまうと、最悪の場合、流産や早産の危険性もあるそうです。
男の子のおたふくかぜは思春期までに対応を!
特に男の子のママは「おたふくかぜ」から睾丸炎になる危険性がある」ということをしっかりと知っておいた方が良いですね。
「おたふくかぜ」は小さいうちにかかると、それほど重症化しないとも言われています。3割程度の子どもは感染しても症状が出ないとも言われています。
耳の下を痛がるような仕草をしている場合には、早めに病院に行き診断を受けるようにしたいですね。
「おたふくかぜ」の予防接種は有料なため、摂取していないケースも多いと思いますが、小学校入学までに・小学校4年生くらいまでに「おたふくかぜ」に感染しなければ、予防接種を受ける。というように決めておくと良いのではないでしょうか?
有料となっている「おたふく風邪」の予防接種ですが、地域によってはいくらか補助が受けられる地域もあります。自分の住んでいる自治体に聞いてみましょう。
子どもの将来のためにも、自然感染しなければできるだけ予防接種を受け、重症化するケースを避けることが親の務めではないでしょうか。