釣りはとても歴史が長く、多くの人に愛され続けている趣味です。
シンプルなようですが奥が深く、一度はまり込んだら離れられなくなる。
中国の古い言葉に、こんなものがあるくらいです。
「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」
そんな釣りですが、竿の次に欠かせないのが餌。
これを使わない釣りの方法もあるにはあるのですが、多くの場合には必須のアイテムでしょう。餌なしでは、魚が食いついてくれることはほとんどありません。
しかし餌は消耗品ですから、途中で切らしてしまうということもあります。
この記事では、そんなときに近くのコンビニなどで簡単に買うことのできる、餌の代用品を14個、ご紹介していきます。
釣り餌の代用品:魚
自分より小さな魚を食べて生きている魚はたくさんいるわけですから、魚は当然、釣り餌の代用品として使うことができます。
まず、小魚を丸ごと一匹使用する場合。
これは海釣りにおいては定番で、豆アジやワカサギなどがよく使われています。
大抵の魚を釣ることができますが、いわゆる「死に餌」を食べない種類を釣りたいときには、生きているように見せかける工夫が必要になるでしょう。
切り身を使う場合もあります。
太刀魚やカマスといった魚を釣りたいときには、定番の餌となっています。
切り身に使う魚は、できるだけニオイが強く、皮などが光っているものを選ぶとよいでしょう。
釣り餌の代用品:イカの塩辛
明らかに人間用の食べ物であるイカの塩辛も、釣り餌の代用品として使うことができます。
イカの短冊やゲソは針持ちがよいため、やや深いところにいる魚を狙った沖釣りなどに向いています。
代用品として挙げていますが、とても使い勝手がよいので、近頃では普通の釣り餌としても人気の高いものになっています。
釣り餌の代用品:アサリ
アサリは元々、カワハギを釣るときの餌としては定番のものです。これを他の魚を釣るときにも、代用品として使うことができます。
具体的には、クロダイ、イシモチ、シロギス、ハゼなどですね。
身の部分を餌として使うのですが、かたちがしっかりしているため針持ちがよく、とても使いやすい代用品です。
また、アオイソメの代わりとして、餌取りへの対策としても使うことができます。
釣り餌の代用品:エビ
エビも海の生き物ですから、ごく自然に釣り餌の代用品として使うことができます。
大きなものは丸ごと針に刺すことでテンヤ釣りなどに使えますし、小さめの魚を狙いたいときには、身を細かくすれば大丈夫。
多くの魚に対応することのできる餌となってくれます。
食べるために買ったけれども、賞味期限が切れてしまった、というような場合に、それを釣り餌として使えば、有効活用になりますね。
釣り餌の代用品:動物系の肉
陸の生き物の肉を魚が食べるというのは、あまりイメージが湧かないかもしれませんが、実は釣り餌の代用品として使うことができます。
代表的なのは、ナマズを釣るときの豚レバーを使うやり方でしょうか。とても有効な餌として、広く使われています。
肉そのものだけでなく、鳥皮をはがしてポークルアーのように使って根魚を釣ったりと、いろいろな方法があります。
針持ちもそれなりによいので、使い勝手の点でも問題はありません。
釣り餌の代用品:バナナの皮
バナナを食べたときに残る皮も、釣り餌の代用品として使うことができます。
バナナは簡単に栄養補給できる優秀な食べ物ですので、釣りに行くときに持っていって、現地で食べてから皮を餌として使うのもよいでしょう。
短冊に切ってワームのように見せかけると、より餌っぽくなって魚が食いつきやすくなります。
釣り餌の代用品:魚肉ソーセージ
魚の身をすり潰して作られる、魚肉ソーセージ。
元が魚であることから想像がつく通り、これも釣り餌の代用品として使うことができます。
短冊に切ってもよいですし、細切れにして撒き餌にし、小物を釣るのもよいでしょう。
安く手に入る上に日持ちもするので、とても使い勝手のよい代用品です。
ただし、身がしっかりしたものではないので、針持ちがあまりよくありません。
その点には注意してください。
釣り餌の代用品:カニカマ
上記の魚肉ソーセージと同じく、魚肉を原料として作られるカニカマ。これも釣り餌の代用品として使うことができます。
カニの身に近い食感を出すために、身がもろく作られているため、針持ちはよいとは言えません。
なので、一本一本を細かく割いて、小さな針につけて使うのがよいでしょう。
その場合、小さな魚を狙ってみると、成果が出やすいかもしれません。
釣り餌の代用品:シラス干し
シラスは釣り餌用として売られているものもありますが、食用のものも餌として使うことが可能です。
一つ一つがとても小さいので、小物の魚を釣りたい場合に使うのがよいでしょう。
釣り餌の代用品:マッシュポテト
マッシュポテトを水の中に入れる、というイメージはあまりないかもしれませんが、これも釣り餌の代用品として使うことができます。
ヘラや鯉、ハクレンといった、雑食性の淡水魚を釣るときに使われることが多いです。
釣り餌の代用品:おでんの具
おでんの具には、釣り餌の代用品として使えるものがいくつもあります。
しらたきは短く切って、細長いワームのようにして使うことができますし、はんぺんやこんにゃくをストローなどで「型抜き」して、筒状にすることでも同じような効果があります。
釣り餌の代用品:グミ
お菓子の中にも、釣り餌の代用品として使うことのできるものはあります。グミもその一つです。
やはりこれも、味によって色が分かれているので、好きなものを選ぶことができます。
釣り餌の代用品:ハイチュウ
有名なお菓子である「ハイチュウ」も、釣り餌の代用品として使うことができます。
柔らかいので、自分の好きなようにかたちを作ることができるのも、楽しいところではないでしょうか。
釣り餌の代用品:よっちゃんイカ
「よっちゃんイカ」は魚肉ソーセージと同じく、魚肉によって作られているので、釣り餌の代用品として使うことができます。
やはりそのままでは大きすぎるので、適当な大きさに切って使うことになります。
お菓子の中では比較的針持ちがよいほうなので、その意味では便利であると言えるでしょう。
注意点
この記事でご紹介したものの他にも、代用品として使えるものはたくさんあります。
その意味では、この記事を読まなくても、餌の問題は適当に考えて何とかなってしまうのだとも言えるでしょう。
しかし、中には海や川の中に入れると、水質を汚してしまいかねないものもあります。
一人ひとりが釣り針の先につける餌の量などたかが知れていますが、ここはきちんとマナーを守りたいところですよね。
なので、この記事にあるもの以外を使うのもよいのですが、その場合には、それが自然に良くないものでないかどうかを、しっかり確認してから使うようにしてください。
まとめ
以上、釣り餌の代用品として使えるものを14個、ご紹介しました。
専用の釣り餌が売られていることは、初心者でも大抵の人がわかっていることなので、そういうものを用意しなければ釣りはできないものと思っている人も多いと思われます。
しかし実際には、それなりに釣りに慣れた人でも、この記事で挙げたような代用品で済ませるような場合は、けっこうあったりするのです。
このことを覚えておいて、いざ釣りに出かけるというときには、餌について柔軟に考えられるようにしておくとよいでしょう。