ラップは現代のキッチンにすっかり浸透しきっており、一度も使ったことがない、という人は恐らくほとんどいないことでしょう。
使い捨てができて便利ですし、衛生的でもあります。とりあえずラップで包んでおけばいい、というような万能なところも魅力ですね。
時間に余裕のあるときならば買ってくればいいのですが(どこにでも売っているのも強みの一つです)、たった今、すぐに使いたい、というときには、ちょっと困ってしまいます。
そんなときにラップの代用品として使えるものを11個、ご紹介していきたいと思います。
注意ポイント
特に電子レンジにかける場合には気をつける必要があり、適切でないものを代用品として使ってしまうと、危険であったり、その代用品をダメにしてしまう場合があります。
電子レンジで使いたい!ラップの代用品
ラップの用途として、レンジで加熱をするときに蓋をしたり、食品を包んだりすることがあります。
そんな場合のラップの代用品を5つ紹介します。
レンジ用の蓋
レンジ用の蓋は耐熱性の高い素材で作られており、お皿などの容器の上に直接乗せることで、ラップの代用品として使うことができます。
洗って何度も使うことができるため、節約の点でも好都合でしょう。
様々なサイズがあるので、温めたいものを入れた容器の大きさや形に合わせて使い分けるのが理想的ですが、ある程度は融通がききますので、一つあればだいたいの場面で活躍することができるでしょう。
タッパー
余ったおかずを保存しておく場合や、食材を漬け込んでおく場合などに威力を発揮するタッパー。
レンジに対応しているタイプもたくさんあるため、それらはラップがないときに、温めたいものを入れて電子レンジにセットすれば、ラップの代用品となってくれます。
注意点としては、蓋をしたまま電子レンジにかける用途には使えないものがあること。
それは温めるまえにしっかり確認するようにしてください。
弁当箱
弁当箱の中にも、タッパーと同じように電子レンジ対応のものがたくさんあります。
それらはもちろん、ラップの代用品として使うことが可能です。
この用途で弁当箱を使う場合、あまり小さいものは使い勝手が悪いかもしれませんね。
それなりの大きさと深さのあるものであれば、それに越したことはありません。
弁当箱の中に仕切りがあるタイプなら、複数の食材を一度に温めることもできるので、より便利です。
お皿
いわゆるお皿も、耐熱性のものであればラップの代用品として使うことができます。
温めたいものを容器に乗せ、その上に耐熱性の皿を蓋の代わりに置く。そのまま電子レンジにかければ、ラップ無しで目的を果たすことができるわけです。
このとき気をつけるべきなのは、容器とお皿のあいだに隙間ができないようにすることです。
隙間のないようにセットすることができれば、蒸気が逃げないため、しっかりと温めることができます。
お皿は多くのご家庭に様々な形のものがあると思われますので、その都度、蓋としてぴったり合いそうなものを選ぶようにしてください。
シリコンラップ
シリコンラップというものをご存知でしょうか。
文字通りシリコンで作られたラップで、繰り返し使うことができて経済的であることが売りの一つとなっているものです。
これも耐熱性のものであれば、ラップの代用品として使うことができます。
名前に「ラップ」と付いているのですから、当然といえば当然ですね。
シリコン素材のため、容器にぴたりと貼りついてくれて使い勝手が良いのも、嬉しいポイントです。
冷凍するときに使いたい!ラップの代用品
食品を冷凍するときにもラップは必需品!
ラップがない時の代用品を4つ紹介します。
タッパー
電子レンジの項でもご紹介したタッパーですが、冷凍に対応しているものなら、その用途でもラップの代用品として使うことができます。
一般的な冷凍庫はだいたいマイナス20度くらいの温度を保つ設定になっていると思われますので、それ以下の温度に耐えられるものであれば、まず大丈夫でしょう。
その上で、耐熱性も備えているのであれば、食品の入ったタッパーを冷凍庫から取り出して、そのまま電子レンジにかけることもできて、非常に便利ですね。
何度も洗って使うことができて経済的という意味でも、使い勝手の良いものです。
アルミホイル
いつもは違う使い道をするラップとアルミホイルですが何かを冷凍したいというときには、アルミホイルはラップの代用品として使うことができます。
アルミホイルは素材の性質上、冷凍庫の冷気を食品に伝えやすく、そのため肉や魚などの鮮度を保ったまま冷凍できるのもありがたいところです。
ただし、解凍しようとしてそのまま電子レンジにかけるのは厳禁です。その場合は必ず、別の容器に移し替えるのを忘れないようにしてください。
蓋つきの陶器
蓋つきの陶器には冷凍が可能なものも多く、それらはラップの代用品として使うことが可能です。
これを使うメリットとしては、蓋をとれば食器として使えるため、耐熱性のものであれば電子レンジにかけてそのまま食卓に出せることが挙げられます。
ジッパーバッグ
食品を密閉保存するのに便利なジッパーバッグですが、冷凍が可能なものであれば、これもラップの代用品として使うことができます。
ラップで包むよりもしっかりと密閉できるので、鮮度を保てるという意味では、むしろこちらを使うほうが良いかもしれません。
様々なサイズのものがありますので、包みたい食品に合わせて選ぶと良いでしょう。
しかし基本的には、大は小を兼ねますので、大きめのものがあれば何とかなると思われます。
包装するときに使いたい!ラップの代用品
おにぎりやサンドイッチなど包む際もラップは大活躍!
でも・・ラップがない!というときはよくあるのでは?
そんな時の代用品を4つ紹介します。
ビニール袋
新品のビニール袋は、食品を包む用途でラップの代わりに使うことができます。
少々頼りないように感じるかもしれませんが、意外としっかり機能してくれます。
注意点としては、口をしっかり縛ることです。くれぐれも、そこから汁気が漏れてしまうことのないようにしてください。
アルミホイル
冷凍の項でもご紹介したアルミホイルですが、食品を包装する用途でもラップの代用品として使うことができます。
おにぎりを包むものとしては、むしろアルミホイルこそが最適であると言えるかもしれません。
アルミホイルはラップと違って光を通さないため、そのまま置いておいても包んだ食品が傷みにくい、というのも長所でしょう。
ただし、そのまま電子レンジにかけることはできません。
その際には、必ずアルミホイルを剥がし、耐熱容器に乗せるなどして温めてくださいね。
紙袋
出来上がった料理は難しいかもしれませんが、まだ手を加えていない野菜のたぐいは、紙袋で包んでおけば、それでじゅうぶんにラップの代わりになります。
紙袋が大きすぎる場合には、包みたいものに合わせて小さくすることができますので、使い捨ててもいい紙袋であるならば、その辺りの自由もききますね。
ワックスペーパー
ワックスペーパーとは、お菓子やサンドイッチを包む際に用いられる、耐水性のあるツルツルとした紙のこと。
このワックスペーパーも、包装という用途ではラップの代用品として使うことができます。
ワックスペーパーには、油を通さないという性質もあるため、唐揚げやクッキーといった「揚げ物」全般を包むのに適していると言えるでしょう。
様々な柄のものが売られているので、ちょっとしたおしゃれを演出する上でも、非常に使い勝手の良いものです。
まとめ
以上、全部で11個の代用品をご紹介しました。
繰り返しになりますが、用途によって、素材がそれに耐えられるかどうかが変わってきますので、そこはきちんとチェックするようにしてください。
特にアルミホイルを電子レンジにかけてしまうと、火花が飛んだりして火災の原因にもなり得ますので、絶対にやってはいけません。
そういったことに気をつけさえすれば、個々の目的ではラップよりも有能な代用品もたくさんありますよ。