日本人にとって食生活と切っても切れない関係にある、お米。それを炊くのに使われるのが、ご存知、炊飯器です。
よほど徹底して外食のみで生活しているという方を除けば、ほぼすべてのご家庭に備え付けられている調理器具なのではないでしょうか。
しかし炊飯器は、機械の一種です。
あるとき突然、原因のわからないトラブルでご飯が炊けなくなってしまう、というようなことも十分に考えられます。
それが例えば、ちょうど夕食を作ろうとしているときだった場合、今から急いで電器屋さんに行って、炊飯器を買ってきて……というわけには、なかなか行かないでしょう。
ごはんの炊き方の基本
スタンダードな炊き方は、以下のとおり。
- お米1合につき、水を200ml入れる
- 火にかけて炊き始める前に、30分~1時間ほどお米を水に浸けておく
- 蓋をして、まずは水が沸騰するまで強火にかける
- 沸騰したら弱火にして、さらに15分ほど炊き続ける
- 5分経ったら火を止めて、そのまま10分ほど蒸らす
代用品の種類によって若干の違いは生まれますが、まずはこれを覚えてください。
炊飯器の便利なところは、火が要らない点と自ら時間を計ることで、上記の行程を確実に行ってくれる点です。
炊飯器の代用品 土鍋
土鍋は炊飯器の代用品として、とても便利に使うことができます。
人数の多いご家庭なら、それに応じた大きさの土鍋をお持ちでしょうから、必要なだけのご飯を一度に炊くことはじゅうぶんに可能です。
扱いやすさも申し分なく、初めて土鍋でご飯を炊くという場合にも、特に問題なく進めることができるのではないでしょうか。
炊飯器の代用品 片手鍋・両手鍋
いわゆる普通の片手鍋・両手鍋も、炊飯器がないときにはご飯を炊く用途に使うことができます。
台所に鍋が一つもない、という人は恐らくほぼいないと思われますので一番よくつかわれる代用品となりますね。
炊飯器の代用品 圧力鍋
圧力鍋でご飯を炊くことも可能です。
高圧で炊き上げるため、非常に美味しく仕上げることができます。
圧力鍋を使う場合、基本の炊き方よりも圧力鍋に付属しているレシピなどを参考にしてくださいね。
炊飯器の代用品 フライパン
フライパンでご飯を炊くというとあまりイメージが湧きませんが、フライパンでも、ご飯を炊くことは可能です。
炊き方の基本は上記の通りですが、底が浅いため、見た目より早く水が沸騰することには注意が必要です。
また、フライパンにぴったりと合う蓋があることも、条件となります。合わないものを強引に蓋として使ってしまうと、美味しいご飯に仕上げることは難しくなるでしょう。
炊飯器の代用品 ホットプレート
ホットプレートも炊飯器の代用品として使うことができます。
この場合はコンロにかけるのではなく、ホットプレート自体の温度設定で調理することになります。
まずは最高温度で加熱し、そのあとの弱火の行程は「保温」で代用してください。
また、蒸らす段階では、プレートを本体から外してしまうのがよいでしょう。そのままにしておくと、余熱によって必要以上に水分が飛んでしまうからです。
まとめ
以上、炊飯器の代用品として使うことのできるものを5つ、ご紹介しました。
これらの方法でご飯を炊くことは、そんなに難しいことではありません。
ご飯を自力で炊くというと、繊細な火加減を求められ、それがピタリとハマらないと美味しくならないのではないかとお考えかもしれませんが、基本となる時間さえ守っていれば、意外なほど美味しくできてしまうものです。
いざというときのために、これらがじゅうぶんに使えるものであるということを、しっかり覚えておくとよいでしょう。