ドックイヤー(Dog Year)という言葉をご存知ですか?
雑誌などの角を折って目印にするドッグイアー(Dog Ear)でも干支の「戌年」でもありません。
ドッグイヤーは、IT機器などの技術の進歩のスピードを犬の年齢に例えたIT用語です。
ITと聞くと縁遠く感じるかもしれませんが、身近な携帯電話の進化を見てみても凄まじいスピードで進化していますよね。
そんなすごい速さで進化するものの例えに使われるほど、犬は成長するのが早いということですね。
犬の年齢の計算方法
昔は単純に犬の年齢に7をかければ良いと言われていましたが、現在ではこの方法は見直されています。
確かに一歳半頃には成犬になるというのに、どの年齢にも7を掛けるだけなんてどう考えてもおかしいですよね。
様々な計算方法がありますが、小型犬の場合は1歳半を成人(?)=20歳として考え、その後は1年で4歳ずつ増やしていくというのが最も簡単な計算方法です。
日本には四季がありますので、季節が移ろうごとにひとつずつ年を重ねていくということですね。
とはいえ、少し想像するのは難しいと思いますので、犬は一体どれくらいのスピードで年をとるのか実際に人間と比べてみましょう。
犬の年齢を人間に例えると?
ぴったり置き換えられるというものではありませんし、計算方法も色々とありますので今回は計算するのではなく環境省発行の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」を参考にご紹介しますね。
ではまず、小型犬・中型犬の場合から。
犬年齢 | 人間年齢 | |
1歳 | 15歳 | 中学生くらいでしょうか。成長期真っ只中ですね。 |
2歳 | 24歳 | 立派な大人です。エネルギーに満ちあふれているお年頃ですよね。 |
3歳 | 28歳 | まだまだ元気です。しっかり運動してしっかり食べてもらいましょう。若い頃の生活習慣がその後の健康の基礎となるのは犬も人も同じです。 |
5歳 | 36歳 | 落ち着きや余裕が出てくるお年頃でしょうか。そろそろ生活習慣病なども気になり始める年齢ですね。 |
7歳 | 44歳 | いつまでも若い頃と同じというわけにはいかないかもしれません。運動量が減り太りやすくなってくるかもしれませんね。 |
10歳 | 56歳 | 元気そうに見えても、徐々に体にもガタが出始める頃です。健康診断の回数を増やすというのも良いかもしれません。 |
12歳 | 64歳 | そろそろ体力的にもあまり無理はさせられません。お散歩の時などもしっかり様子を観察してあげてくださいね。 |
15歳 | 76歳 | 人間で言うと喜寿を迎える頃ですね。じっとしていたり眠っている時間が長くなってくるかも知れません。 |
こうして見ると、本当に犬の一生はあっという間に過ぎていってしまうのですね。
ちなみに、大型犬の場合はこんな感じでした。
犬年齢 | 人間年齢 |
1歳 | 12歳 |
2歳 | 19歳 |
3歳 | 26歳 |
5歳 | 40歳 |
7歳 | 54歳 |
10歳 | 75歳 |
12歳 | 89歳 |
15歳 | 110歳 |
15歳まで生きられる大型犬はまれだということですね。
確かに小型犬とは違い、平均年齢10歳ほどで他界してしまう犬種も多く見られます。
また大型犬の場合、最初こそ緩やかなものの年を取るとともに急激に対応する年齢が上がっているようですね。
ただ、最初が緩やかに見えるのは、大きな犬であればあるほど必要となる組織も多くなり骨格形成に時間がかかるためです。
成長の過程を見ても、小型犬や中型犬の成犬サイズなどあっという間に追い越してしまい、どんどん大きくなりますので成長のスピードがとても速いというのは分かりますよね。
成犬になってからもそのスピードは衰えることなく、小型犬以上のハイスピードでその一生を駆け抜けていくのです。
犬の年齢早見番外編
せっかくなので成長の分かりやすい時期も人とくらべてみました。
人間 | 犬 | |
声を出す。(泣き声を除く。クーリング) | 生後2~4日 | 1~2ヶ月 |
目が見え始める。 | 2週間位 | 3~4ヶ月位 |
歩き始める。 | 3週間位 | 10ヶ月~1歳位 |
歯が生え始める。 | 6週間位 | 4ヶ月~1歳位 |
ヒート/初潮(少し意味は違いますが) | 6~10ヶ月位 | 10~15歳位 |
ただし、耳に関しては犬は目が見え始める頃に聞こえ始めるようです。
そして人は、体内にいる時から聞こえているとも言われていますので、人の方が早く機能しているのかもしれません。
まとめ
犬の成長や老化は個体により大きく差が出ますので、一概に何歳から成犬で何歳からシニア犬などということはできません。
そして、あっという間に成長し、そのライフステージはどんどん変わっていくのです。
せっかく一緒に暮らしているのですから少しでも長く一緒に暮らせるよう、愛犬の変化は飼い主さんがしっかり観察して、その時々のライフステージにあった生活が送れるように気を付けてあげてくださいね。