犬は誤食をしてしまうことが非常に多い生き物です。
犬の場合、人と違って口に入れてからほとんど噛むことがなくすぐに飲み込んでしまうため、思いもよらないものを誤食してしまう事が多々あるのです。
今回は、そんな誤食の多い犬が一体何を誤って食べてしまっているのかを、米国動物愛護協会から発表されている2018年の誤食事故の報告が多かったものランキングトップ10からご紹介したいと思います
犬が誤って食べてしまったものランキング2018
- 第1位 Over-the-counter medications(19.6%)
市販医薬品。風邪薬やヒト用のサプリメントなど - 第2位 Human prescription medications
人間用の処方薬。薬医師から処方されてもらう薬など。 - 第3位 Food( 11.4%)
食料品。玉ねぎ、ぶどう、キシリトールなど - 第4位 Chocolate(10.1% )
チョコレート - 第5位 Vetarinary products(9.3%)
ペット用医薬品。サプリメントや薬など - 第6位 Household items(7.3%)
日用品。洗剤、接着剤、絵の具、塗料など - 第7位 Rodenticide(6.3%)
殺鼠剤。据え置きタイプの疑似餌や錠剤など - 第8位 insecticide(6.2%)
殺虫剤。アリの巣退治などに使われる毒入りの擬似餌や防虫・殺虫スプレーなど - 第9位 Plants(5.5%)
植物 屋内外の観葉植物や植木花束など - 第10位 Garden products( 2.3%)
ガーデニング用品肥料や除草剤など
ASPCA調べ「This Just In:Announcing the Top Pet Toxins of 2018!」より
人間用の薬の犬の誤飲
第1位と第2位はいずれもヒト用の薬となっていますね。
お薬やサプリメントは食前や食後など定期的に飲まなければいけないものも多くテーブルの上に出しぱなしにしてしまいやすいなど、愛犬の目にも入りやすいですよね。
飼い主さんが飲んでいるものに愛犬が興味を持つのは当然と言えます。
人間の食べ物の犬の誤飲
第3位と第4位はどちらもヒトの食べ物です。
なぜチョコレートだけを分けているのか米国動物愛護協会の真意のほどは解りませんが、食品全体と比べてもチョコレートの誤食率が非常に高いということがわかります。
ペット用の薬の誤飲
第5位はペット用の薬です。
子供用の薬のように犬用の薬も、犬が飲みやすいように甘く味付けされていたりすることがあります。
このようなものは特におやつと勘違いし誤食してしまいやすいようです。
洗剤などの日用品を犬が誤飲
第6位の日用品はとても美味しそうとは思えませんが、例えば遊んでいて誤って容器を破損してしまい、出てきたものを食べたり飲んだりしてしまうことは大いに考えられますね。
害虫駆除のための疑似餌の誤飲
第7位、第8位の疑似餌などは、ネズミや害虫が美味しいエサと間違うようなものを犬が食べ物だと勘違いしてしまうのは当然といえば当然です。
日本で言えば「ホウ酸団子」といったところでしょうか。
このような物の置き場所には犬が立ち入れないようにするなど注意が必要ですね。
毒のある植物の誤飲
第9位は植物となっていますが、観葉植物や植木、花などには毒のあるものが意外と多くあります。
あまり知られていませんが、よく見る水仙やシクラメン、ポインセチア、アジサイなどにも毒の量や種類は様々ですが、毒があります。
また家庭菜園でネギや玉ネギ、ニラなどを栽培するのも危険ですよね。
犬が食べてはいけない植物はあまりにも多くここではご紹介できませんが、同協会のサイトには危険な植物が多数紹介されています。
英語にはなりますが写真付きで載っていますので、興味のある方は確認してみてくださいね。
ガーデニング用品の誤飲
第10位はガーデニング用品ですが、中でもペレット状で油かすなどが入った肥料などは、特にドッグフードに見えてしまうのかもしれません 。
畑に肥料を撒き終わり、ふと見ると嬉しそうに犬が拾って食べていた。なんていう話もあるくらいです。
置き場所だけでなく使う時や使った後にも十分に気をつけてくださいね。
犬の誤食 まとめ
2015年からの同ランキングを確認しましたが、ほぼ同率のものの順位が多少前後していただけで大きな違いはありませんでした。
1位から4位までは全て人が口にするもので、全体の6割近くをも占めています。
それだけ犬は、私たちが口にするものをよく見ているということですよね。
犬からしてみれば「飼い主が口にするもの=食べ物」だと思っていて、その食べ物の中にまさか危険なものがあるなんて考えもしないのかもしれません。
それにダメだと言われれば言われるほど気になってしまうのは、人も犬も同じですよね。
せめてランキングにあるようなものをご自分の愛犬には誤食させてしまうことがないよう、是非一度保管場所などを確認してみてくださいね。
万が一、食べてはいけないものを愛犬が誤食をしたときは落ち着いて愛犬の様子を見てください。
そして、いつごろどれくらいの量を食べたのか確認ができる場合はメモなどを取っておきましょう。
食べたものや量によっては早急に対処しなければいけない場合もあります。落ち着いて動物病院へ連絡をし、診察を受けましょう。