もうすぐお盆の季節です。
みなさんお盆ってそもそも何なのか知ってますか?
ただのお休みじゃないんですよ!
大人の夏休みでもありません!
もし、子供から
「ねぇーお父さんお母さん。お盆って何?」
と聞かれたときに、バシッと答えられるように、お盆前にお盆について予習復習しておきましょう。
今回はお盆について掘り下げていきたいと思います。
お盆って何のこと?大人が理解できる説明とは
そもそもお盆って何なのか?
お盆とは先祖の霊が地上に帰ってくる時期に、お迎えし供養する期間のことです。
地域によって、その時期は少しずれます。
例えば、東京あたりでは、お盆といえば7月15日前後ですが、その他の地域では、一般的には8月15日前後を指すことが多いです。
それは、地域によって旧暦や新暦でお盆を定めているのからです。
そのため、地域によってばらつきが発生します。
(旧暦で数えると7月15日前後、今の暦だとその時期は、8月15日前後のことを指します)
お盆の代表的な供養方法としては、墓参りが一般的です。
ご先祖様のお墓を参り、墓石の掃除等を行います。
お墓参りの服装に決まりはありませんが、おまり派手なものはNGです。
お盆の儀式としては、まず盆入り時期に迎え火をします。
迎え火とは、ご先祖様が浄土から、迷わず家に帰って来られるために行う儀式です。
迎え火の方法は、各地域で異なりますが、薪などを燃やすのが一般的。
しかし、近年では、マンション住まいの方も多く、ロウソクなどで代用することもあります。
お盆の期間が終わると、今度は送り火という行事を行います。
送り火は、迎え火と反対に、ご先祖様が迷わず浄土に帰られるように道を灯す意味合いがあります。
子どもに説明したいお盆!分かりやすい例文
大人ではこの説明でだいたい理解していただけると思いますが、子供には少し分かりにくい所もありますよね。
そこで!
子供にお盆を説明する際のポイントと例文をご紹介します。
ポイント1:難しい言葉は使わない
大人では分かる言葉も、子供にとっては聞きなれないものがたくさん。
お盆用語でいえば
- 供養
- お供え
- 冥土や浄土
など分かりにくい言葉はたくさんあります。
お盆のことを説明する以前に、これらの言葉を説明しなければならないとなると、なかなか上手く伝わりません。
ポイント2:説明することを絞る
子供が「お盆って何?」と聞いてきたことに対して、お墓参りの作法まで説明する必要はありませんよね?
子供の「何で?どうして?」には的確に答える。
それで子供が新たな質問が出てくれば、それにまた答える。
聞いてきたことに喜びを感じるあまり、子供が求めていた以上を勝手に話してしまうと、せっかく生まれた好奇心がなくなる恐れも。
子供へのお盆の説明ー例文
以外、会話文形式で例文をご紹介します。登場人物は「親」と「子」と表記します。
ー例文ー
子「お盆って何?」
親「お盆っていうのはね、死んじゃった人が幽霊になって、あの世からちょっとの期間だけ帰ってくる時期のとこなんだよ。」
子「死んじゃった人って?」
親「ひいおじいちゃんのお父さんやお母さん、そのまたお父さんやお母さんだよ。」
子「どうやって帰ってくるのお家がわかるの?」
親「迎え火と言って、玄関前で薪を燃やして、死んじゃった人はその火を頼りに帰ってくるんだよ。」
子「でも、うちはマンションだから、薪を燃やせないよ?それだと帰ってこれないんじゃないの?」
親「そんな時はロウソクの火でもいいんだよ。目印になる明かりがあれば、まっすぐお家に帰ってこれるんだよ。」
子「帰ってきたら、ずっとおうちにいられるの?」
親「お盆の時期は2〜3日だから、お盆が終わったら、またあの世に帰らなくちゃいけないんだ。」
子「帰る時はまっすぐ帰れるの?」
親「良い質問だね。帰る時は送り火といってあの世にまっすぐ帰れるように道を灯すためにまた火をつけるんだよ。」
子「そうなんだ!ママって(パパって)物知りだね!」
親(エッヘン!)
どうですか?
この会話例を使えば、きっとうまく説明できる...ハズ!
おじいちゃんや、おばあちゃんなど、その子供にとって身近な人が亡くなっている場合は、その方が戻ってくることを伝えると、子供もより分かりやすく理解できるのではないでしょうか?
そのご家庭ご家庭にあったシチュエーションに合わせて、例文を変えながら、上手くお子さんに教えてあげてください。
お盆はご先祖様が帰ってくる時期
いかがでしたでしょうか?
日本独特の行事や、習わしについては、知っていても、改めて聞かれると、なかなか即答するのが難しいものです。
今回ご紹介したものも、ほんの一部ではありますが、お盆について改めて知ってもらえたのではないでしょうか?
何で何で?と聞きまくる年齢のお子さんがいらっしゃるご家庭は、大変でしょうが、その子供の好奇心に答えてあげられる親でありたいものですね。