皆さんは無文銀銭という古銭をご存知でしょうか?
日本最古の貨幣と言われている古銭です。
今回はこの無文銀銭についての歴史や種類、またその価値について説明していきたいと思います。
無文銀銭の価値は?買取価格はどうなる?
無文銀銭は100枚ほどしか出土していません。
そのため、その価値については計り知れません。
出土した枚数が少なく、ほとんど古銭売買の市場に流通をしていないこともあり、買取相場はわからない。というのが実情です。
ただし、和同開珎などの買い取り相場などと合わせて考えると、おおよそ1千万は超えるとされています。
実際に掘り当てたとしてもその見た目から硬貨だと思うことは少ないでしょう。
円形で9グラムほど、中央に小さな穴が空いている銀銭だと覚えておくともしかしたら見つけてしまったときに無文銀銭であることに気がつけるかもしれませんね。
無文銀銭ってどんな硬貨なの?
写真引用 公益財団法人滋賀県文化財保護協会。
無文銀銭はなんと667年から672年の間に流通したと言われている日本最古の貨幣です。
実際にはその重さで取引されていたようです。
無文銀銭は直径約3センチメートルで、厚さが約2ミリメートル、重さが約9グラムほどであったことがわかっています。
最古の古銭であるのでばらつきが少しあります。
今まで見つかっただけでも100枚ちょっとほどしかないので、かなり希少価値のある硬貨であることがわかっています。
このコインの特徴は、無文銀銭という名前にも現れる通り、古い硬貨の特徴である四角い穴が空いておらず、また文字も彫られていない傾向にあります。(彫られているものもあります)
また、重さを揃えるため表面に銀が貼り付けてあったり削ってあったりなどします。
昔の技術の粗さをそういったところで工夫するのは関心ですね。
なぜこのような荒い作りなのかというと、この無文銀銭か銀板を叩き伸ばして作ったものであるからであると言われています。
多少の誤差はそうやって補正したということですね。
しかしながら、実際の重さでは9グラムから1グラム範囲ほどの誤差があるため、どんぶり勘定だったことも伺えます。
本当に無文銀銭は最古のお金なのか?
少し昔の教科書などでは和同開珎が日本最古の古銭とされていたこともありました。
そののち富本銭という古銭が発見され、その富本銭が最古の古銭とされていた期間もあるようです。
この記事を読んでいて無文銀銭が最古の古銭とはじめて知った方の中には学校で教わったときには和同開珎だった、富本銭だった、という方も多くいらっしゃると思います。
最近になってこの無文銀銭が発見され、無文銀銭のことを指すと思わしき文献も発見されたことから、無文銀銭が日本最古の古銭であると認められました。
無文銀銭の種類
無文銀銭は一種類しかありません。
円形の見た目で真ん中に小さな穴が空いているのが特徴です。またモノによっては銀板が貼り付けてあったり、バツじるしなどが刻まれているものもあるようです。
無文銀銭を売るならどこで売ればいいの?
基本的には無文銀銭ほど希少価値の高いものになるとどこでも売れると言って良いでしょう。
しかし本当の価値がわかるのはやはり古銭取り扱いショップです。
また、博物館などに寄付してしまうという方法もあります。
古銭取り扱いショップを使うメリットはその場で買い取ってもらえるということや、鑑定をしてもらえるということにあります。
ですが無文銀銭ほどの価値の大きいものになるとその場での買取は厳しいかもしれません。
しかし、それが本当に無文銀銭なのかどうかの鑑定はその道に古銭取り扱いショップに手を借りたほうが良いでしょう。
また、インターネット上のオークションサイトやフリーマーケットサイトを利用する利点は価値がどのくらいなのか自信がなくてもその筋の人らが価格の競争をしてくれますが、ネット上での取引のため価値が高すぎるものについてはあまりおすすめができmせん。
無文銀銭 まとめ
無文銀銭が日本最古の古銭であること、またその莫大な価値についておわかりいただけたでしょうか。
実際に発見したとしても知らなかったらスルーしてしまうような見た目をしていることもあり、また生産数も少なかったこと、最古であることなどが影響してなかなか発見に至っていないコインです。
もし発見したらと思うとワクワクしてしまいますよね。