体・健康

「HIV」と「エイズ」のちがいとは

数年前に、「ボヘミアン・ラプソディー」という映画がヒットしました。

その映画では、改めて、1970年代に大ヒットしていたQUEENというイギリスのロックバンドの存在を世に知らしめた訳ですが、それと同時に、同ロックバンドのヴォーカルである、フレディー・マーキュリー氏が「エイズ」という病気に侵されたこと、その病気がもとで亡くなったことなども改めて想起させました。

「エイズ」という言葉と近しい意味合いで「HIV」という言葉も耳にします。この「エイズ」と「HIV」のちがいは何でしょうか。みていきましょう。

「HIV」とは

「HIV」とは、ヒト免疫不全ウイルスのことを指しています。

英語で表記すると「Human Immunodeficiency Virus」と記載し、その頭文字をとって「HIV」と呼ばれています。記載の通り、「HIV」はウイルスですので、感染します。

人間の体内にこのウイルスが入り込み、感染状態になることを「HIV感染」と呼びますが、免疫不全を起こすまでにな長い時間がかかることから、無症状である方もいらっしゃり、それを「無症候性キャリア」と呼んでいます。

「エイズ」とは

「エイズ」とは、「HIV」に感染した後に病状が現れた状態をいいます。

「HIV」感染の結果、免疫力の低下を発症し、医療的に指定された23の感染症のどれかに該当する疾患が現れた状態を「エイズを発症」した状態、と呼んでいるのです。

「HIV」と「エイズ」のちがい

先に記載したように、「HIV」に感染した後に、特定の症状を発症した場合を「エイズ」と呼びます。

「HIV」=「エイズ」ではありません。ここは注意しなければならない点です。

「HIV」に感染したからといって、すぐに「エイズ」の病状が出てくるわけではなく、発症までにある程度の時間がかかることは押さえておきましょう。

少し詳しく説明すると、「HIV」ウイルスの影響で、体内の免疫力が低下し、平常時では感染しないような弱毒金などに感染してしまう『日和見感染』という状態になることを「エイズ」と呼んでいます。

発症すると徐々に体の免疫力が低下していき、『日和見感染』などに体が耐えられなくなり、衰弱して死に至る、それが「エイズ」です。

「HIV」と「エイズ」のちがい まとめ

今回は「HIV」と「エイズ」のちがいを紹介しました。

「HIV」はウイルスであり、感染後に時間を経て病状が現れて「エイズ」になるという点が、明確になり、イコールではないことがお分かりいただけたと思います。

「HIV」「エイズ」には感染に関する誤解も未だに多く存在しています。例えば、食事や飲料をシェアしても感染することはありません。

まだまだ、「HIV」「エイズ」の誤解や不明点をクリアにしていくことが重要なフェーズではないかと思います。

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