赤ちゃんはみんな、モチモチすべすべ肌!
我が子が産まれるまで、私もそう思っていました。
しかし、産まれてから1歳近くまで、それはそれは肌トラブルのオンパレードでした。
新生児ニキビから始まり、乳児性脂漏性湿疹、汗疹に乾燥系の乳児湿疹まで、ありとあらゆる肌トラブルに見舞われました。
そんな時にネットで検索すると必ず出てくるのが「ステロイド」
「ステロイド」は肌の炎症を短期間で治すのに最適な薬と言われています。
しかし、その一方で「ステロイド」と検索すると「副作用」や「悪化」「やめられなくなる」などの怖い単語や情報が出てくる事も多々あります。
それは近年ステロイドに対する正しい情報と間違った解釈がネット上に入り混じってしまっているからだと、私は考えます。
ステロイドに対する考え方は様々ですが、今回は我が子の経験を踏まえて、ステロイドを使用する際に知っておくべきことをお伝えしていきます。
子供がステロイドを使うときの注意点とは?
ステロイド剤を使用するときの注意点はいくつかあります。
我が子のかかりつけ医から指導された事も含めてまとめてみました。
医師の診断や処方により使用する
薬局で市販の薬を使うことはあまりお勧め出来ません。
それは、素人判断では、どんな皮膚のトラブルが起きていて、どのような薬が最適か分からないからです。
ステロイド剤には強さの段階がありますので、年齢や炎症のタイプに合わせて、医師から処方してもらった方が良いでしょう。
回数やタイミングに注意
医師の診断にもよりますが、基本的にステロイド剤は1日2回から多くても3回までの使用回数に留めましょう。
また塗るタイミングは、お風呂上がりなど肌が清潔な状態なときがベストです。
保湿剤を塗った後に、患部にのみステロイド剤を塗る方法が良いでしょう。
先にステロイド剤を塗った後に保湿剤を全身に塗ると、ステロイド剤を使いたく無い部分まで広がってしまうので注意が必要です。
塗る量
私にはこれが一番難しかったです。事前に調べたステロイド剤に対する恐怖感から、我が子に使用する際も最低限の量しかつけず、なかなか治りませんでした。
かかりつけ医に、薬がなくなるまでの期間が長い事を指摘され、その際に適量を初めて知りました。
我が子のかかりつけ医の考え方は「炎症が起きてる時は、ステロイド剤を使ってしっかり短期間で治す」という考え方でしたので、それに従い、量を見直してからは、治りが早かったです。
このように、ステロイド剤を使用する際には、様々な注意点があります。
特に塗る量は、適量を知っていないと、だらだらと使い続けることになり、それでかえって症状が悪化してしまう事もあります。
用法用量を正しく理解して使用すること、ステロイド剤の使用にはそれが一番大切だと考えます。
子供がステロイドを使ってでた副作用とは?
薬であれば、大なり小なり「副作用」が出ることがあります。
そこで、今回はステロイドを子供に使用した際に起こりうる副作用について、まとめてみました。
皮膚が薄くなる
ステロイドは、アレルギーを抑える働きがあります。その一方、皮膚の細胞増生も抑えてしまう働きがあります。
そのため、炎症に対して、必要以上に強いタイプのステロイド剤を、長期間使用し続けてしまうと、皮膚が薄くなっていくとこがあるそうです。
そのように皮膚が薄くなったところは、血管が浮き出て見えるようになる事もあるそうです。
感染症タイプの肌トラブルではNG
ステロイド剤は、上記で述べたように、アレルギーを抑える働きがあるのですが、同時に肌の免疫効果も抑えてしまう働きがあります。
そのため、ヘルペスなどの感染症タイプの肌トラブル時に使用すると、肌の免疫効果が薄れて、炎症が悪化してしまう恐れがあるそうです。
その他、一般的に言われている
- ムーンフェイス
- 糖尿病
- 骨粗鬆症
などの副作用は、内服薬や点滴タイプのステロイドを長期間使用する際に起こりうる副作用のことだそうです。
つまり、皮膚に使用する軟膏タイプのステロイド剤の副作用とは別問題というわけです。
そこが近年のステロイド剤に関する情報の中で混ざって伝わってしまっているようです。
正しい情報を
いかがでしたでしょう?
ステロイド剤に関しては、様々な考え方があり、ステロイド剤を使用せずにアトピー性皮膚炎を治した方のブログなどもネット上で見つけることができます。
ステロイド剤は、とても効果的な薬ですが、合わない方がいるのも事実です。
我が子に限って言えば、信頼できるかかりつけ医に出会え、ステロイド剤に関する情報や使用方法を教えてもらったことで、産後から一年弱続いた肌トラブルから卒業することができました。
何を正しいとするか、何を信じるのか、子どもがまだ自分の意思を話すことができない月齢、年齢のうちは親が判断しなければいけません。
ステロイドに関する情報も数多あり、親として何を信じるべきなのか、何が正しい情報なのか、とても難しい問題だと思います。
大切なのは、親であるママパパ達の考え方が合う信頼できる医師を見つけること、一つの媒体からの情報に頼らず、様々な角度から情報を集めて、そこから取捨選択することだと私は考えます。
一人でも多くのママパパ達が悩みから解放されることを、一人でも多くのお子様の肌トラブルが、一刻も早く治ることを祈っています。