小学生の男の子と一言で言っても、性格や特徴は様々。
6学年ありますから、1年生と6年生でも全然違いますよね。
小学生という時期は子どもの成長過程において、どのような時期であるのか、またその子のタイプによっての対応方法などを詳しくお話していきたいと思います。
そもそも小学生ってどういう時期なの?
2歳の頃のイヤイヤ期、10代からの思春期、反抗期。これらは子どもの成長過程を説明する上でよく耳にする言葉ですよね。
個人差はありますが、10代に入って本格的な反抗期に入る前の小学校低~中学年にかけてを中間反抗期を呼びます。
小学校時代を低、中、高学年の3つに分けてその時期の特徴や対処法などを説明していきます。
小学校低学年の特徴
始めに低学年です。幼稚園や保育園から小学校に入学し、最初は緊張や不安でいっぱいだった子どもたちもどんどん慣れていき、集団行動の中で、色々なことを学んでいきます。
家庭中心だった生活が学校中心となり、友達の真似をしたり、影響を受けたりして反抗的な態度をとってみたり、口答えすることが増えてくる子も多いものです。
口答えしてきても軽く流すくらいの余裕を持って接しましょう。この時期はまだ『先生や親の言うことは正しい』と思っている子が多いので、きちんと叱れば素直に言うことを聞く時期でもあります。
小学校中学年の特徴
次に中学年です。個人差はありますが、本格的に中間反抗期と呼ばれる時期に入ってきます。
子ども扱いされることや、口出しされることをとても嫌がります。自分が出来ているかが気になったり、劣等感を覚えたりする時期でもあります。カッとなりやすく、すぐに反発することも多いですが、自立のための成長過程ですので、頑張っているときは見守ってあげましょう。
手が離れ始める時期ではありますが、まだまだ親の目は必要です。干渉はしなくても、ちゃんと見ているよと安心させてあげることも重要です。
小学校高学年の特徴
最後に高学年です。
思春期のスタートラインに立ち始めます。本格的な自立が始まる時期でもあります。中学年の時と同様、ある程度は放っておきます。放っておくというのは突き放すのとは違います。見ながらも放っておく、という少し難しいですが、子育てには重要な親の態度ですね。子どもが失敗した時のフォローも忘れずに!
また反抗していても、親に意見を聞いてほしい、反応してほしいと思っていることも事実です。なかなか素直になれない時期なので難しいのですが、子どもの声に耳を傾けることは忘れないでいたいですね。
反抗期の特徴として、暴力的になってしまうこともよくあります。
いらいらする、どうしていいか分からない、うまく説明できない・・・といった葛藤から暴力的になってしまうようです。ですが、暴力では何も解決しません。良くないことは毅然とした態度で拒否することも大切です。
年齢が上がるにつれて、就寝時間が遅くなってしまいがちですが、睡眠不足や不規則な生活は体ばかりでなく心も不健康にしてしまうので注意が必要です。
早起きして日の光を浴びることで攻撃性を抑えるセロトニンの活動が活発になるとも言われています。
長いようで短い小学生の6年間です。
この6年で子どもは大きく成長していきます。子どもにとっても親にとっても大切な時期ですからしっかりと関わっていきたいものです。
さて、心身ともに色んな変化のある小学生という時期ですが、性格や特徴は一人一人違うものですから、その子に合った対応をしてあげたいですよね。
そこのところを少し詳しくお話しますね。
一人一人に合ったぴったりの育児法とは!?
子どもも一人の人間ですから、こうやったら絶対にうまくいく!とは言い切れませんが、自分の子どもがどんなタイプなのかを理解して、その子に合った接し方をするだけでだいぶ変わるのではないかと思います。
ここでは、
- 行動力のある子
- マイペースな子
- 恥ずかしがり屋
この3つに子どものタイプを分けて考えたいと思います。
行動力のある子
(リーダーシップをとってみんなの中心にいることが多い)
お友達と遊ぶ時も、楽しい方に持っていくことが上手だったりしますが、時に強引になったり、無意識のうちに自分のルールを押しつけてしまっていることがあります。
こんな子には、他の子のことも考えてあげよう、自分のことだけでなく周りのことも考えないといけないということを、上手に教えてあげてください。自分に自信があるので、頭ごなしに否定するような言い方では、聞いてくれません。肯定的にほめつつ、注意することを伝えてみましょう。
また、このタイプの子は交流することが好きな子が多いので、親も一緒にゲームやスポーツなどすることがおすすめです。
同じ感情を共有できることで子どもの満足度も高まりますし、子どもを近くで見ることができるので、普段気づかない事に気づけるかもしれません。
マイペースな子
(やり出すと、とことんやり続けるタイプ)
なかなかやる気スイッチが入らないが、一度入ると止められないほどやり続けるということ、ありませんか?
このスイッチ、いつ入るのか分からないし、本人のタイミングでしか入らないことが多いです。これをがんばってほしい!という親の願いはなかなか叶いませんが、良いものと出会える機会を親が用意してあげて、その中から自分の好きなものをみつけてくれるようにしてあげると良いです。
途中経過を確認してあげたり、その子に聞くことで、親が見ている、関心があると安心します。
恥ずかしがり屋
(感受性豊かな子が多い)
見た感じは大人しい子ですが、心の中では色々考えています。
自分から相談することもなかなかできないので、こちらから小まめに聞いてあげるようにします。
また、ちょっとしたことで影響を受けやすいということもありますので、丁寧に接しましょう。
何か自分を表現できる方法を見つけてあげると、とても生き生きします。このタイプの子は芸術肌の子が多いというのも特徴です。習い事などで自分が思い切りがんばれる場所を作ってあげるというのもおすすめですよ。
まとめ
タイプ別に分けて対応方法を考えてみましたが、うちの子どもはこのタイプ!と言い切れない・・・という方もおられると思います。
そんな時は今一度お子さんに寄り添って、一緒に過ごしたりお話したりしてみてください。
知らなかった一面が見えるかもしれません。どのタイプかわからなくても大丈夫です。うちの子はどんなタイプなのか考えたり、どんな風に接したら良いのかを保護者の方がちゃんと考えていれば子どもにはちゃんと伝わっているはずです。
小学校生活の中で色んなことを経験し、時には問題にぶつかることもあります。親も子どもと一緒に成長していければよいですね。