お茶を淹れるときに、必要不可欠なのが、茶こし。
しかしこの茶こし、意外とすぐに穴が空いてしまったりと、壊れやすい面があったりします。
ちょうどそのタイミングで、大切なお客様が訪れたときなどは、焦ってしまいますよね。
この記事では、そんなときに茶こしの代用品として使えるものを9つ、ご紹介したいと思います。
茶こしの代用品 味噌こし
形状・使い方の点で、茶こしにもっとも近いのが、味噌こしでしょう。
当然、代用品としても非常に使いやすいものとなっています。
使い方は、茶こしとほとんど変わりません。味噌こしの中にお茶の葉を入れて、急須の中に置きます。あとは上からお湯を注げばOK。
ただし、大きめの味噌こしの場合は急須に入らないことも考えられますので、その際は急須の上に味噌こしをあてがい、上からお湯をゆっくり注ぐ、というやり方をしてみてください。
茶こしの代用品 麺湯切り
麺湯切りも味噌こしと同じく、その形状や使い方が茶こしに似ています。なので代用品としては適していると言えるでしょう。
麺湯切りには、平型と深型があります。深型の場合、使い方は味噌こしとまったく同じになります。
お茶を淹れる場合、この深型を使ったほうが簡単に済ませることができるでしょう。
平型を使う場合は、お茶の葉を中央付近に集めて急須の上にあてがい、その中央部分に集中的にお湯を注いでいく、という工夫が必要になります。
お茶の葉が広く散らばってしまっていると、お茶が薄くなってしまうので、しっかり中央に集めておくことが重要です。
茶こしの代用品 ザル
いわゆるザルも、茶こしの代用品として使うことができますが、条件が一つあります。
ある程度、目の細かいものを使う必要があるということです。
あまり目の荒いものだと、お茶の葉がこぼれ落ちてしまい、きちんと漉すことができません。
使い方は、平型の麺湯切りと同様です。
ザルは基本的に急須より大きいものなので、お湯が外にこぼれないよう気をつけることは必須となるでしょう。
茶こしの代用品 灰汁すくい
灰汁すくいも茶こしの代用品として利用できます。
平型の麺湯切りとほぼ同様の使用感覚ですね。
茶こしの代用品 コーヒーフィルター
コーヒーフィルターも茶こしの代用品として使うことができます。
この場合、使い捨てということになりますので、その意味で便利かもしれませんね。
ドリッパーを使う場合、急須(あるいは湯呑)の上にドリッパーを置き、フィルターをセットしてお茶の葉を入れ、上からお湯を注ぎます。
ドリッパーを使わない場合は、フィルターを直接、急須ないし湯呑にセットし、お茶の葉を入れてお湯を注ぐ、という段取りになりますね。
コーヒードリッパーを使ったほうが安定しているとは思いますが、どちらの方法を選ぶかはお好みで構わないと思います。
茶こしの代用品 三角コーナーの網
調理器具ではないので発想が出にくいかもしれませんが、三角コーナーの網も茶こしの代用品として立派に機能します。
網を広げて、急須や湯呑の口に設置し、そこにお茶の葉を入れます。
そして網を手で押さえながら、ゆっくりとお湯を注いでいけば、きちんとしたお茶を淹れることができます。
使い終わった網は、そのまま捨ててしまってもよいですし、どうしてももったいないと感じる人は、そのまま三角コーナーにセットしてゴミ入れとして使っていくのもよいでしょう。
茶こしの代用品 キッチンペーパー
キッチンペーパーも、茶こしの代用品として使うことが可能です。
使い方には、少しだけ工夫が要ります。
急須や湯呑の口にキッチンペーパーをあてがう際に、中央を少し凹ませる必要があります。
そこにお茶の葉を集中的に置いて、お湯を注ぐのです。
この際、キッチンペーパーはきちんと手で押さえておいてください。
また、濡れた状態のキッチンペーパーを雑に扱うと、破れてしまう危険性があるので、その点にも注意するようにしましょう。
茶こしの代用品 ガーゼハンカチ
ガーゼハンカチにも漉す性質は備わっているので、茶こしの代用品として使うことはじゅうぶんに可能です。
使い方は、キッチンペーパーとほぼ同じですね。
やはり、中央を少し凹ませるのがコツとなります。
キッチンペーパーと比べると、破ける心配がないぶん、こちらのほうが使いやすいかもしれません。
引き換えに、使い捨てするわけにいかない場合も考えられますので、どちらを選ぶこともできるときは、事情に応じて使い分けるとよいでしょう。
茶こしの代用品 レース生地
レース生地も茶こしの代用品として使うことが可能です。
使い方、注意点などは、ガーゼハンカチとほぼ同じです。
まとめ
以上、台所にあるものからそうでないものまで、幅広く9つの代用品をご紹介しました。
お茶を淹れる習慣がまったくない人も、何らかの事情があって急にお茶を用意しなければならないという場合がないとも限りません。
そんなときには、これらのものをぜひお試しください。
ただし注意点として、代用品を使う場合、やや薄めのお茶ができあがることが多いです。
その対策として、お茶の葉を多めに使うなどの工夫をすると、より美味しいお茶を淹れることができるのではないかと思います。