ポテトサラダやコロッケ、ビーンズペーストなどを作るときに役に立つのが、マッシャー。
適度に頑丈で、先端が網状になっており、食材を簡単にすり潰すことができます。とても便利な調理器具ですよね。
しかし、いざ使おうとしたときに壊れてしまっていたとか、マッシャーを持っていないけれども急に食材を潰す必要に迫られた、といったこともあるかと思います。
マッシャーの代用品を使う際の注意
マッシャーはさすがに潰すことに特化した器具だけあって、少しの力で簡単に、安定的に食材を潰すことができます。
それに対し、代用品でこれを行おうとする場合、やはり多少の不便は出てきます。
- 本物のマッシャーよりも力を入れなければならない場合があること。
- 食材が転がってしまいやすい場合があるので、まず粗めに潰して、それから細かく潰していくといった工夫が必要であること。
- 本物のマッシャーほど頑丈ではない場合、壊れてしまう危険性もあるということ。
以上の点に注意した上で、以下にご紹介する代用品を参考にしてください。
マッシャーの代用品1:穴の空いたおたま
穴の空いたおたまは、マッシャーの代用品として使うことができます。
きいもののほうが使いやすいことと、あまり固いものを潰すのには適していないことが注意点ですが、使い方としてはマッシャーとほぼ同じかたちになりますので、扱うのは簡単でしょう。
プラスチック製のものだと壊れてしまう可能性が高くなりますので、できれば金属製のものを使うようにしてください。
例えば、茹でたジャガイモを潰すときには、まずおたまのフチで切るようにしてざっくりと細かくしていきます。
それから穴の空いた面を使って、細かく潰していくようにしましょう。
この二段階を踏まえることで、食材が転がったりせず確実に潰していくことができます。
マッシャーの代用品2:フライ返し
フライ返しも、マッシャーの代用品として使うことができます。
本物のマッシャーとは異なり、フライ返しは横向きにして使うことになります。そのため、深いボールに入れた食材は潰しにくいです。
平らなトレイに入れて潰すようにしましょう。
フライ返しは潰すのに使う部分の面積が広いため、その意味ではとても潰しやすいです。
ただし、食材を潰す用途としてはあまり頑丈なものではありませんので、壊してしまわないように注意しましょう。
マッシャーの代用品3:泡立て器
泡立て器もマッシャーの代用品として使うことができます。
元々の用途が液体を混ぜることですので、豆腐などの水分の多いものを崩すのに向いていると言えるでしょう。
注意点としては、まず、あまり固いものを潰そうとすると、かたちが歪んでしまう可能性があるということ。
それから、ジャガイモやかぼちゃなど水分の少ないものを潰したときに、泡立て器の中に食材が入ってしまって、取り出すのが面倒であるということが挙げられます。
マッシャーの代用品4:しゃもじ
しゃもじもマッシャーの代用品として使うことができます。
とても持ちやすいので、しっかり手で支えることもでき、使いやすいです。
しゃもじは比較的丈夫にできているので、材質について特に条件はありません。木製でもプラスチック製でも、じゅうぶんに代用品となり得ます。
ただし、木製のものは食材がくっつきやすいのと、食材によってはシミがつく可能性もありますので、その意味ではプラスチック製のものを選んでおいたほうが使い勝手が良いとは言えます。
マッシャーの代用品5:すりこぎor麺棒
すりこぎや麺棒を持っているご家庭はあまり多くないかもしれませんが、これらもマッシャーの代用品として使うことができます。
深いボールに食材を入れると潰しにくいので、平らなトレイに入れて潰すようにしましょう。
材質には特に条件はありませんが、木製のものをつかうと食材によってはシミがつく可能性がありますので、その点には注意してください。
マッシャーの代用品6:スプーンorフォーク
スプーンやフォークも、マッシャーの代用品として使うことができます。
これもしゃもじと同様、どのご家庭にもあるものですから、覚えておくと便利ですね。
今回ご紹介する中では、もっとも小さな代用品となります。
スプーンは、イチゴを潰す用のものを使うと、より潰しやすくなりますので、もしそれをお持ちなのであれば、そちらで代用することをおすすめします。
フォークは粗めに潰したいときに、より適しています。
注意点としては、小さい道具なので、食材を潰しきるのに時間がかかるところです。
マッシャーの代用品7:ラップを巻いたコップ
少々乱暴なイメージがあるかもしれませんが、コップの底を使ってマッシャー代わりに食材を潰す、という方法もあります。
コップの底は頑丈ですので、かなりしっかりと食材を潰すことが可能です。
必ずしもラップを巻く必要はないのですが、巻いておけば使い終わったあとにコップを洗う必要がないので、おすすめです。
大きいコップを使うほど、一度にたくさんの食材を潰せるのですが、そのぶん持ちにくくなりますので、扱いやすい適度なサイズのものを用意するのがよいでしょう。
マッシャーの代用品8:ビニール袋&素手
最後の手段、という感じですが、食材をビニール袋に入れ、素手で潰していくことでも、マッシャーを使うのと同じ結果を得ることができます。
あまり深く考えずに実行することができるという意味では、この手段が結局はいちばん簡単かもしれませんね。
注意点としては、水分の多い食材を潰すときに、ビニール袋が破れて中身が飛び出ないようにすることです。
あまり薄すぎるビニール袋は使わないほうがよいでしょう。潰す際の力の入れ方にも気をつけるようにしてください。
まとめ
以マッシャーの代用品となるものを8つ、ご紹介しました。
言うまでもなく、マッシャーを使って潰すのが最も良い方法なのですが、必ずしも各家庭に備わっているものではありませんよね。
「食材を潰すためだけに、そんな器具を買わなくても……」という方もおられるのではないかと思います。
そんなときは、本記事に挙げた方法で潰してみてください。
丁寧にやれば、きちんとしたものに仕上がりますので、注意点をよく覚えておいた上でトライしてみましょう