ピクニックやバーベキュー、キャンプ、そして釣り。アウトドアが好きな人には、一年を通して様々なお楽しみがありますね。
そのようなレジャーに欠かせないのが、クーラーボックス。
食べるもの(あるいは釣りなら釣ったもの)を低温で保存しておくことができ、それによって傷みを防ぐことが可能になる、とても便利なアイテムです。
しかし、あらゆるご家庭にクーラーボックスがあるかというと、そういうわけでもありません。
そのような人がいざ、バーベキューやキャンプに出かけるとなったとき、ちょっと困ったことになります。
最低でも数千円、高いものを求めれば数万円というのが、クーラーボックスの相場です。
「今回だけ必要」というような場合にまで手を出すのはためらわれる値段でしょう。
そんなときのために、本記事ではクーラーボックスの代用品として使えるものを5つ、ご紹介していきます。
クーラーボックスは必須!食材を冷やしておくことの重要性
クーラーボックスをお持ちでない人は、もしかしたら次のように考えてしまうかもしれません。
「べつに何日も食材を天日に晒すわけではないし、あまり気にする必要はないのでは?」
アウトドアで食材を扱う場合において、それらの温度を低く保つことは必須です。
私達が思っている以上に、菌は常温において繁殖しやすく、食材は簡単に傷んでしまいます。
ちょっとお腹が下ってしまう程度で済むならまだマシで、ひどい場合には食中毒になってしまうことだって、あり得ないとは言い切れません。
楽しいはずのアウドドアレジャーで、そんな目に遭ってしまったら目も当てられませんよね。
なので事前にしっかりと対策を講じておくことが、必要不可欠となるわけです。それを踏まえた上で、以下の代用品について真剣に考えるようにしてくださいね。
クーラーボックスの代用品:発泡スチロールの箱
発泡スチロールは非常に断熱性が高いことで知られています。
発泡スチロールで作られた箱は、外からの熱を内側に通しにくく、同時に内部の温度を外に逃がしにくいという特徴を備えます。
といっても、一般家庭に発泡スチロールの箱が保管されているということは少ないでしょうから、調達する必要がありますよね。
「どこで売っているの?」と思った人もいるでしょうが、実は買わなくても手に入る可能性があります。
近所のスーパーの青果コーナーや鮮魚コーナーに行って、店員さんにお願いすれば、タダで譲ってもらえるかもしれないのです。
ちょっと勇気が要るかもしれませんが、思い切ってお願いしてみましょう。
発泡スチロールの箱はとても軽いため、持ち運びにはとても便利です。
行きは中身が詰まっているからそれなりに重いかもしれませんが、帰りはそれらを使い切っているため、片手で簡単に持ち上げることもできます。
また、使い終わったあとにはゴミとして捨ててしまえばよいため、家の中に保管場所を確保する必要がないのも良いところです。
食材のニオイが箱に移ってしまったとしても、クーラーボックスのようにわざわざ洗って乾かす必要がないので、とても楽ですね。
クーラーボックスの代用品:段ボール
発泡スチロールの箱が手に入らなかった場合は、段ボールの箱をクーラーボックスの代用品として使うことができます。
例えば、スーパーでわざわざ店員さんにお願いをしなくとも、無料で持ち帰ってもよいとされている段ボールが置いてあるところが多いです。
仮にそのようなスーパーが近所になかったとしても、クロネコヤマトで大きな段ボールを安価でネット注文し、届けてもらうなどの方法が、たくさんあります。
まず、サイズが少し異なる2つの段ボールを重ね、断熱のための空気の層を作ります(可能ならば3つ以上重ねたほうが、より効果的です)。
次に、段ボールの内側に大きなゴミ袋を重ねて、強度を高めると同時に、水漏れによる段ボールのダメージを防ぎます。
それからゴミ袋の内側にアルミホイルを貼れば、できあがりです。
クーラーボックスの代用品:衣装ケース
プラスチック製の衣装ケースを空けられる場合、その衣装ケースをクーラーボックスの代用品として使うことができます。
上記の発泡スチロール箱は段ボール箱のほうが、代用品としては利便性が高いのですが、例えば出かける前夜になって急にクーラーボックスがないことに思い至ったというような場合、スーパーはもう閉まっていますから、家にあるもので代用する必要がありますよね。
ただし、衣装ケースには断熱効果はありませんので、断熱シートや、銀色のレジャーシートを内側に用いる必要があります。
その上で、全体を新聞紙や毛布などで覆って、できるだけ熱を行き来させないようにしましょう。
クーラーボックスの代用品:保冷バッグ
保冷バッグをクーラーボックスの代用品として使うこともできます。
クーラーボックスを買うのは価格的にためらわれる、という場合でも、保冷バッグなら安いので、気軽に手を出せることも多いでしょう。
クーラーボックスに勝るのは、オシャレな製品も数多くあるところですね。
保冷に気を配ることはとても大切ですが、寒い時期であれば、あえてクーラーボックスではなく保冷バッグで済ませるのも、一つの選択肢かもしれません。
クーラーボックスの代用品:重ねたレジ袋
上に挙げたものがどれも用意できない場合は、レジ袋を複数枚用意し、それを重ねることで、ある程度はクーラーボックスの代用品としての機能を持たせることができます。
複数枚重ねるのは、あいだに空気の層を作り、断熱効果を発生させるためです。
その際、保冷剤や氷をレジ袋とレジ袋のあいだに入れるようにするのを忘れないようにしてください。
ただレジ袋を重ねただけでは、低温を保つことは難しいでしょう。
クーラーボックスの代用品を使う上での注意点
クーラーボックスの代用品を使う上での注意点を、ここでまとめてご説明しておきます。
保冷剤などの詰め方
冷気は上から下に流れていくことを考えると、保冷剤は食材の上に置いておくほうがよい、と思う人もいるかもしれません。
しかし、それはあまり効果的ではありません。
蓋の開け閉めがあるので、上に置いてしまうと外気に触れやすくなり、より溶けやすくなってしまうからです。
また、単純に「上に置いてあると邪魔」という使い勝手の問題もありますよね。
保冷剤は下部に敷き詰めておくのが、おすすめです!
もちろん、保冷剤の数に余裕があるようでしたら、四方を包囲してしまうのがベストなのは言うまでもありません。
保冷剤がない場合
保冷剤がない場合には、保冷剤の代用品も用意する必要があります。
代用品として使えるのは、ペットボトル、牛乳パック、タッパー、ジップロックなどですね。
ペットボトルがいちばん手っ取り早いですが、かたちを自由に作れる点ではジップロックも使えます。
お好みで選択してみてください。
クーラーボックスの代用品の置き場所ついて
これは本物のクーラーボックスを使うときにも言えることですが、置き方にはじゅうぶん注意する必要があります。
まず、直射日光に当てないようにするのは基本ですね。
いくら断熱性を確保したとしても、さすがに直射日光が当たってしまったら、中の温度はみるみる上昇していってしまいます。
特にアスファルトの上は危険です。日中には50度を超えることもあるからです。
これが正しい扱い方となります。
耐久性について
クーラーボックスは、とても丈夫に作られています。
それに対して、本記事で紹介している代用品は、それほど耐久性に富んでいるわけではありません。
なので、あまり多くの食材を詰め込んでしまうと、ものによっては底が抜けてしまうなどのアクシデントが起きる可能性があります。
代用品で済まそうという場合には、中身の詰め込みすぎにじゅうぶん注意するようにしてください。
まとめ
以上、クーラーボックスの代用品となるものを5つ、ご紹介しました。
冒頭でも触れましたが、クーラーボックスはそれなりの値段のするもので、「今回だけ必要である」という場合にポンと買う気になれないことも多いです。
そのぶん、代用品について考える機会も、かなりあるのではないかと思われます。
本記事でご紹介した代用品、および注意点をきちんと把握しておき、ぜひあなたのアウトドアレジャーに楽しいものにしてください。