食品には必ず、賞味期限やカロリー表示などが書かれた欄がありますよね?
その中でも「アレルギー表示」について昔と変わったことご存知ですか?
アレルギーのお子様をもつ親御さんはご存知の方が多いかと思います「アレルギー表示の新基準」
何がどう変わったのか?よく知っておく必要があります。
そこで、今回はアレルギー表示の新基準や変更点をまとめてみました。
食品表示法のアレルギー表示とは?
食物アレルギーというのは、体内に物質が入ってきた際に、それを異質と身体が認識し、症状として過剰に出てしまう症状です。
軽く湿疹が出るような症状から、アナフィラキシーショックと呼ばれる呼吸困難になる重い症状までさまざまです。
時に死に至る症状になる方もいらっしゃるので、そのような人のためにも、アレルギー症状が出やすい食品が入っているか否かを表示する。
それが食品衛生法のアレルギー表示です。
食品表示法の新しいアレルギーはどこが変わったの?
食品の表示に関する表示ルールは...
- 食品衛生法
- JAS法
- 健康増進法
の3つの法律がありました。
この3つの法律は、その決まりや表示法、法律の目的などがバラバラで、消費者にとって分かりにくい複雑なものでした。
そこで、平成27年4月1日にこの3つの法律を統合させ、より分かりやすく表示させるための法律「食品表示法」ができました。
変更点は以下の部分です。
1.原材料と添加物を区別して表示する。
原材料名と欄を分ける、もしくは/(スラッシュ)を入れて原材料との区別を明確にするように変更になりました。
2.アレルゲンを表示する
アレルギーの元となりやすい食品の中でも、特定原材料7品目(卵、乳、小麦、落花生、そば、えび、かに)は表示義務があります。
基本的には、個々の原材料の直後にカッコ書きでアレルゲンを表示するルールです。
(新基準では、表示面積が足りない場合は「一部〇〇を含む」という表記をするように変更になりました。)
3.代替表記の方法の変更
以前まではその食品に「マヨネーズ」が入っていれば、当然卵が、入っているので、原材料名に「卵」の表記は入りませんでした。
しかし、最近では必ずしも卵が使われるとは限らなくなったので、その表記法を撤廃しました。
例えば「うずら卵」が食品に入っている際、「卵」の文字が入っているので、その食品に卵が入っていることは明確なので、うずら卵の他に、さらにあえて「卵」と表記しなくても良いですよね?
新基準では、あらためて個別に特定原材料について明記しなくても良いもののリストを作成し、そのリスト以外のものは、アレルギー表示を必ずしなければならないルールになりました。
例えば旧基準では「うどん」とだけ書けば小麦粉が入っていることは明確だとされていて、わざわざ「小麦粉」と書かなくても良かったですが、新基準では「うどん(小麦を含む)」という表記をするルールになりました。
4.製造者氏名の表記方法の変更
原則として、製造したものの氏名と、その所在地を記載しなければなりません。
しかし、例外として、同一商品を複数の工事で作っている場合は、消費者庁に製造所固有記号の届出をする事で、固有記号で表示しても良いとしています。
新基準では、その固有記号を使用する際に...
- 製造所の所在地等の情報を求められたときに回答する場所の連絡先(お客様センターの電話番号など)
- 製造所の所在地等を表示したウェブサイトのアドレス 等(お客様お問い合わせホームページなど)
- 商品の製造を行っている全ての製造所の所在地など
のいずれかを表示しなければならないとしています。
5.栄養成分の表示
新基準では、カロリーや脂質、タンパク質や、食塩相当量などを、表示しなければならないというルールに変更になりました。
また、表示義務がある特定原材料の他に表示した方が良いと推奨されている20品目があり、それは以下の通りです。
- あわび
- いか
- いくら
- オレンジ
- キウイフルーツ
- 牛肉
- くるみ
- さけ
- さば
- 大豆
- 鶏肉
- 豚肉
- まつたけ
- もも
- やまいも
- りんご
- ゼラチン
- バナナ
- ごま
- カシューナッツ
より分かりやすい表示になったアレルギー表示
いかがでしたでしょうか?
以前に比べて、かなり分かりやすくなった食品表示法のアレルギー表示。
我が子は、離乳食を始めた生後5〜6ヶ月の頃、きな粉や豆腐を食べると湿疹が出るようになりました。
そう。いわゆる食物アレルギー。
成長とともに大豆製品を食べても湿疹が出なくなりましたが、大豆アレルギーだった頃は、離乳食のレトルトを買う際にも、その商品の裏を見て大豆が入っていないことを確認していました。
なんでも食べられる人にとっては、あまり必要性を感じないかもしれませんが、アレルギーっ子だった我が子にとっては、その表示の分かりやすさに助けられました。
アレルギーでなくても、その食品に何が含まれているのか、しっかり把握することは大切です。
もし万が一子供に変化があった際に、救急隊の方に何を食べてそうなったのか伝えることができるからです。
食品の裏などを、普段からよく見る習慣をつけることが大切ですね