結婚をしたとき、子供が生まれたとき、周囲や両親から何気なく言われる言葉のなかに「念のため死亡(生命)保険に入っておけば」というものがあります。
ときには、妻からその言葉を言われて、少し疑いの気持ちを抱いてしまった、という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな死亡(生命)保険には「定期保険」や「終身保険」という種類がありますが、今回は、このちがいをご紹介したいと思います。
「定期保険」とは
「定期保険」とは、被保険者(保障の対象になっている方)が亡くなったとき、または特定の高度障害になったときに保険金が支払われる死亡保険です。
保険期間には満了があり、基本的に保険料は掛け捨てとなるもののことを指しています。
保健期間には二種類がり、年齢で区切られた「歳満了(60歳、65歳など)」と、期間(年)で区切られた「年満了(10年、20年など)」があります。このように「定期保険」は、保険期間を自分で選ぶことができるため、特定の期間に絞った保障を用意することができるのです。
「終身保険」とは
「終身保険」も、被保険者(保障の対象になっている方)が亡くなったとき、または特定の高度障害になったときに保険金が支払われる死亡保険です。
その保障は一生涯続き、保険料を一生涯払い続ける「終身払」と、〇歳まで、または〇年間で一生分の保険料を払い切る「有期払」があります。
「終身保険」の場合、保険を解約した際に「解約返戻金」があり、保険料が掛け捨てにならないという特徴があります。
「定期保険」と「終身保険」のちがい
「定期保険」と「終身保険」のちがいは、先に述べた通り保証が一定期間で終了するか、一生涯続くか、保険料の支払期間の差、保険料が掛け捨てか解約返戻金として戻ってくるか、です(解約返戻金は支払った保険料を下回ることがほとんどですのでご注意ください)。
そのほかのちがいはなんでしょう。
同じ保障額で比較すると、保険料で見れば「定期保険」は比較的安めで、「終身保険」は比較的高額になります。そのため、気軽には入れて見直しもしやすい「定期保険」、保険料は高いが一定の条件下で解約返戻金が支払った保険料と同額または高額になるケースもあり、ある種の貯蓄のような側面のある「終身保険」という側面もあります。
「定期保険」と「終身保険」のちがい まとめ
今回は、「定期保険」と「終身保険」のちがいについてご紹介しました。
平成27年(2015年)の総務省統計局の発表では、夫婦共働きの割合が全体の6割に達した、とのことでした。かつてのような専業主婦世帯が主流であった時代の死亡保険と、現代の共働き世帯における死亡保険では、その役割や意義は大きく異なってきています。
保険として備えるか、シンプルに貯蓄するか、余暇市場に回すか、それぞれの家庭状況に合わせて、この機に改めて考えてみるのもよいでしょう。