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「利率」と「利回り」のちがいとは

インターネットやスマートフォンの普及で、自宅や出先など、どこにいても簡単に買い物や投資などができるようになりました。

それに伴って、少額で投資ができるネット証券会社なども数多く登場し、インターネットでの「少額投資の解説やまとめ」などの記事も数多存在しています。

記事の中では、様々な商品の紹介や買い方の説明に交じって「利率」や「利回り」という言葉が見受けられます。

「利率」と「利回り」にはどのようなちがいがあるのでしょうか。

「利率」とは

「利率」とは、証券などの額面金額に対して、毎年受け取ることのできる「利子」の割合のことで、「年利率」と言われています。

「利回り」とは

「利回り」とは、「年利回り」とも言われ、投資金額に対する「利子」も含めた年単位の収益のことを指しています。

「利率」と「利回り」のちがい

先に述べた通り、「利率」は投資商品に対する「利子」の割合です。

したがって、投資商品を保有している限り毎年発生し、受け取ることのできるものです。

「利回り」は、投資商品の「利子」も含めた「年単位の収益」ですので、「利率」は利子のみ、「利回り」は「利子」と「投資商品自体の値動きで発生する利益(損失)」を含めたものである、というちがいがあります。

「利率(年利率)」5%の100万円の投資商品を購入した場合の「利率(年利率)」は100万円×5%で5万円となります。

この投資商品を購入4年後に売却するとして、売却時に105万円に値上がりしていれば、購入金額100万円に5万円の利益が生じ、4年間受け取った「利率(年利率)」の合計は20万円となります。

4年間保有して、合計で25万円の利益が出ることになりますので「利回り(年利回り)」は25万円を4年間で割った6万2500円となります。

注意したいのは、「利回り(年利回り)」は投資商品を売却するまでは、「利率」以外の売却利益は計算上算出された利益(損失)である、ということです。

つまり、売却時まで入金されることのない利益や損失ということになりますので、「含み益」や「含み損」と呼ばれています。

また、実際に投資商品を売却する場合は、税金や証券会社への手数料が発生しますので、「含み益」や「含み損」と合わせて注意が必要です。

「利率」と「利回り」のちがいとは まとめ

今回は、「利率(年利率)」と「利回り(年利回り)」のちがいについて紹介しました。

年金制度が崩壊するとされ、老後、平均寿命までの生活費用に暗雲が立ち込める現代社会において、いかにして貯蓄を増やしていくのかということは、実は由々しき事態です。

これを機に一度考えてみたいものですね。

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