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「シャベル」と「スコップ」のちがいとは

ガーデニングや家庭菜園、ベランダ菜園というものが一般化しはじめ、ホームセンターや大型スーパーなどでも関連商品がコーナー化した昨今。何気なく目をやると「シャベル」「スコップ」という言葉に気がつきます。

子供のころは砂遊びでよく使った「シャベル」や「スコップ」という言葉、どのようなちがいがあるか見ていきましょう。

「シャベル」とは

日本産業規格(JIS規格)によると、「シャベル」は、土砂・砂利などを移動、掘削する道具のことで、比較的大型で“足をかける部分があるもの”となっています。

「ショベル」は、英語の「shovel(ショベル)」が語源であり、JIS規格では「ショベル」と定義されています。この道具の起源は、約1万5千年前の東南アジアで始まったイモ作にあるそうです。

当時は鍬(くわ)と堀棒の二種のみだった農具。それが進化したものが「ショベル(シャベル)」です。

足で踏んで地面に刃先を差し込んで掘り返す「踏み鋤」が開発され、より掘ることに適した農具として「ショベル(シャベル)」に発展していったようです。

「スコップ」とは

JIS規格によると、「スコップ」は、土砂・砂利などを移動、掘削する道具のことで、小型で“足をかける部分がないもの”とされています。語源はオランダ語の「schop(ショップ)」だと言われています。

「シャベル」と「スコップ」のちがい

「シャベル」と「スコップ」のちがいは、大きさと足をかける部分の有無であることがわかりました。

大きさや使用法から、「シャベル」は、木の植え替えなどの規模の大きな作業、「スコップ」は、苗や球根など規模の小さな作業に使う、というちがいがあることもわかります。

「シャベル」も「スコップ」もその用途によって複数の種類が存在しています。

さて、ほかにちがいはあるでしょうか。調べてみると、使い方や形状にはちがいはないものの、呼び方には大きなちがいがありました。

実は、この「シャベル」と「スコップ」、関東と関西では、意味が逆になるのです。

関西では大きくて足をかける部分のあるものが「スコップ」、小型のものが「スコップ」となる訳ですが、なぜ地域のよって差が出たのかは明らかになっていないようです。

「シャベル」と「スコップ」のちがい まとめ

「シャベル」と「スコップ」のちがいはおわかりいただけましたでしょうか。

JIS規格は、あくまで産業上の規格を定めたものであり、地域における呼び方への影響力はないようです。そのため、関東と関西での呼び方のちがいが残っているのではないでしょうか。

「シャベル」や「スコップ」をご利用の際には、「名称」ではなく、ご自身の目的に合った「形状」で選ぶのがよさそうですね。

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