宅配ピザやファーストフードのお供に、仕事中や運転中のリフレッシュに、子供のおやつに、家飲みのときの酒を割るものとして大活躍するもの、言えば、「コーラ」を思い浮かべる方も多いでしょう。
爽やかな喉越し、口あたりのいい程よい甘さ、良く冷えた炭酸の心地よさ、など病みつきになる「コーラ」には、有名な二大ブランドが存在します。
ひとつは「コカ・コーラ」、そしてもうひとつは、「ペプシコーラ」です。このふたつの「コーラ」には、何かちがいがあるのでしょうか。今回は、「コカ・コーラ」と「ペプシコーラ」のちがいについて、ご紹介したいと思います。
「コーラ」とは
ふたつのコーラのちがいを話す前に、「コーラ」について見てみましょう。
コーラとは、炭酸飲料の一種ですが、もともとは独自のシロップを水で割った飲み物でした。
コーラの実から抽出したほろ苦いコーラ・エキスを、シロップで割り、冷たくして飲まれていた「コーラ」は、提供時に誤って炭酸水で割ってしまったことから、炭酸飲料になった、とされています。
現在では、コーラ・エキスではなく、香料や調味料、カフェインなどが入った炭酸飲料として広く浸透しています。
「コカ・コーラ」とは
「コカ・コーラ」とは、1886年にアメリカのジョン・ペンバートンが発明し、現在は「ザ コカ・コーラ カンパニー」が製造販売するコーラです。
当初は、微量のコカインを含むコカの葉、カフェインを含むコーラの実のエキス(コーラ・エキス)を炭酸水と混ぜて販売していましたが、コカインが法律で禁止されたため、コカの葉を除いた、今のコカ・コーラとなったとされています。
「ペプシコーラ」とは
「ペプシコーラ」とは、1894年にアメリカのケイレブ・ブラッドハムが消化不良の治療薬として発売した飲料が元で、現在は、「ペプシ インコーポレイテッド」が製造販売しているコーラです。
「コカ・コーラ」と「ペプシコーラ」のちがい
「ペプシコーラ」が輸入されはじめたのは、1947年ですが、GHQ用の飲料であったため、一般販売された時期は1954年となり、「コカ・コーラ」の後塵を拝すこととなります。
で、最もわかりやすいものは、その味です。
「コカ・コーラ」は、炭酸が強めで辛口でキレのいい味、「ペプシコーラ」は、微炭酸で飲みやすく優しいスッキリとした味といえるでしょう。
味に関連したちがいで言えば、「コカ・コーラ」はレシピ非公開、「ペプシコーラ」はある程度のものは公開している、というちがいもあります。
日本に入ってきた時期を見てみると、「コカ・コーラ」は、1914年とかなり早くから輸入されていたことがわかります。
その影響からか、日本国内のシェア(インターネット調べ)では、「コカ・コーラ」は約64%、「ペプシコーラ」は約36%のようです。
「コカ・コーラ」と「ペプシコーラ」のちがい まとめ
今回は、「コカ・コーラ」と「ペプシコーラ」のちがいについてご紹介しました。それぞれの特長を考慮し、季節や場所、一緒に食べるものとの相性、その日の体調などに合わせて、うまく選べると、より楽しめるのではないでしょうか。