音楽に興味を持ち始めたころに、多くの方が一度は「弾いたみたい」と感じる楽器、といえばギターではないでしょうか。
ロックやポップス、演歌やクラシックと、あらゆるジャンルの音楽に使われるギターですが、なぜか音楽室には必ず、といっていいほど、「クラシックギター」がおいてありました。テレビなどで、それと似たような構造をした「アコースティックギター」を見た方も多いでしょう。
今回、「クラシックギター」と「アコースティックギター」のちがいをご紹介したいと思います。
「クラシックギター」とは
「クラシックギター」とは、クラシックやボサノバなど、繊細な音が必要な音楽で用いる弦楽器です。
弦は6本、ボディの穴で音を拾って、増幅させる構造です。
「アコースティックギター」とは
「アコースティックギター」とは、フォークやブルース、ポップス、一部のロックなど、軽快でパワフルな音楽で用いることの多い弦楽器です。
弦やボディの構造、音の出方は「クラシックギター」と同じです。場合によっては、アンプに繋いで演奏することもあります。
「クラシックギター」と「アコースティックギター」のちがい
このふたつのギターのちがいとはなんでしょうか。ひとつは、使用するジャンルです。
「クラシックギター」は、クラシカルで落ち着いたテンポの音楽に用います。「アコースティックギター」は、軽快でポップな曲で用いることが多い楽器です。
ジャンルのちがいは、奏法のちがいにもつながります。「クラシックギター」は、ときに和音も使いますが、短音で音のやわらかさや美しさを引き立たせるような、指で弦を弾く奏法が中心となります。テンポも遅く、しっとりとした曲、独奏曲にマッチしたギターといえるでしょう。
「アコースティックギター」は、短音も和音もバランスよく使用し、ノリのよい音楽やバンドアンサンブルの中で使うことも多いため、ピックと呼ばれるプラスチックの弦を弾く道具を使った奏法をすることがあります。
テンポの速い曲、和音を力強く奏で、リズムを刻む曲、旋律に動きの多い曲、バンド形式の楽曲などにマッチしたギターといえます。
このようなちがいから、「クラシックギター」の弦はやわらかな音がでるナイロン弦、「アコースティックギター」は力強い音に対応できるスチール弦を使用します。
「クラシックギター」と「アコースティックギター」のちがい まとめ
音楽のジャンルや奏法、弾き方によって「クラシックギター」と「アコースティックギター」が分かれていることがわかります。
よりロックでハードな音楽では「エレキギター」が用いられるなど、音楽のジャンルや奏法によって、ギターという楽器にはいくつかの種類があるのですね。
これを機に、様々な楽曲のギターを聞き比べてみてはいかがでしょうか。