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「ジェンダー」と「セックス」のちがいとは

職業や職種など社会的な役割や立場についての男女平等、男女同権などを語る際に、必ずと言っていいほど目や耳にする言葉として「ジェンダー」があります。

「ジェンダー」という言葉が、社会的な意味や位置づけについての言葉であることはなんとなく理解しているという方も多くいらっしゃると思いますが、男女を語るうえでこちらも必ず登場する「セックス」という言葉とは、何がちがうのでしょうか。

今回は、「ジェンダー」と「セックス」のちがいについてご紹介します。

「セックス」とは

「ジェンダー」と「セックス」のちがいを考えるうえで、より根本的な言葉である「セックス」から見ていきましょう。

「セックス」とは、英語で「生物学上の男女、オスメス」「性別」という意味を持つ言葉です。

この言葉は、あくまで「生まれ持った肉体的な機能としての性別」のことを指す言葉であり「精神的な性別」のことではない、ということはしっかりと押さえておく必要があるかと思います。

「ジェンダー」とは

一方、「ジェンダー」とは「セックス(生物学上の男女・性差)」に付加された「社会的・文化的性差」を指す英語です。

わかりやすく言えば、我々が属する社会や組織の持つ文化や思想から規定された「男らしさ」「女らしさ」などのことを指す言葉です。

狩猟採取が主であった原始に生まれ、いくつもの時代を超えて長く世界に君臨していた「男は外で仕事。女は家庭に入る」という役割も、ひとつの「ジェンダー」と言えます。

「ジェンダー」と「セックス」のちがい

「ジェンダー」と「セックス」のちがいは明確で、前で紹介した通り「セックス」は、生まれ持った機能としての性別を表し、「ジェンダー」とは、「セックス(生物学上の男女・性差)」に付加された社会や組織における文化的な役割を表すものとなります。

いずれの言葉も何らかの役割で男女や性別を区別するものであり、差別を表したり促したりするものではありません。

「ジェンダー」と「セックス」 まとめ

社会の教科書で目にした「男女雇用機会均等法(1985年)」が制定され、国家としても男女の職業の自由や職業・雇用上の平等が進展し、女性が社会に進出し活躍の場を広げた現代社会において、「ジェンダー」の在り方や位置づけなどが変化し、その定義は非常に複雑なものになっています。

男女平等の進展で「看護師」「客室乗務員」「俳優」などのように言葉の表現から変化したものも数多くありました。

これからの世の中では、男性や女性としての社会との関わり方ではなく、ひとりの人間としての、同じ社会の一員としての見方や関わり方が必要になってきています。

いつの日か、本当に男女が平等な社会や世の中が実現することを願ってやみません。

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