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「オセロ」と「リバーシ」ちがい

携帯電話(ガラケー)やスマートフォンに、暇つぶしとして「オセロ」のアプリをダウンロードしたことがある、という方も多くいらっしゃると思います。

アプリをダウンロードする際に、「オセロ」のはずが、ほぼ同じデザイン「リバーシ」と書かれているアプリを目にしたことはありませんか。今回は、「オセロ」と「リバーシ」のちがいについてお話します。

「オセロ」とは

「オセロ」とは、自分の色の石で、相手の色の石を挟んで裏返し、最終的にどちらの色が多いかを競うゲームです。

製薬会社の社員だった男性が、中学生のころに碁石を用いて独自に考案したゲームを、社会人になってしばらくした1972年に玩具メーカーに提案。

翌年の1973年に商品化され、現在でも親しまれている知的娯楽の代表格といってもいいヒット商品となりました。

「リバーシ」とは

「リバーシ」とは、自分の色の石で、相手の色の石を挟んで裏返し、最終的にどちらの色が多いかを競うゲームです。

その歴史はかなり古く、1883年にイギリスで考案されたゲームです。

「オセロ」と「リバーシ」ちがい

「オセロ」と「リバーシ」の説明からもわかる通り「オセロ」と「リバーシ」は、ほぼ同じゲームです。

白と黒の石を裏返しし合いその数を競うことに加え、8×8=計64マスでのボードを使用するところまで同じなのです。では、ちがいは何でしょう。

ルールを見てみると、競技としての「オセロ」は『考える持ち時間』を規定しているのに対し「リバーシ」には『持ち時間』の概念はないようです。

また、ゲーム開始時に、「オセロ」はボード中央の右上と左下が黒、左上と右下が白と定められていますが、「リバーシ」は中央にそれぞれの石を交差しておく、平行に置く、置かない、という3パターンあったようです。

1993年以後の「オセロ」と「リバーシ」

「オセロ」が商品化した玩具メーカーは、商品化した1973年に「オセロ」の商標権・意匠権を取得します。

しかし、「オセロ」の意匠権の期限である20年後(2020年4月1日以降は意匠権の期限は25年に延長)の1993年、「オセロ」の商標権を持たない玩具メーカーが「リバーシ」の名称で「オセロ」と同デザインのゲームを販売したのです。

その結果、1993年以降は「オセロ」=「リバーシ」となってしまったようです。

「オセロ」と「リバーシ」のちがい まとめ

今回は「オセロ」と「リバーシ」のちがいを紹介しました。「オセロ」と「リバーシ」の間に意匠権の盲点を突いた商品化戦略があったとは驚きました。

しかし、「オセロ」であっても「リバーシ」であっても、私たちが子供のころ、64マスのボードの上で「白黒をはっきりさせる」ゲームに熱中したことが、いい思い出であることには変わりはありませんね。

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